実践リスクマネジメント要覧 理論と事例
企業を取り巻く様々なリスクおよび対応策について、MS&ADインターリスク総研が総力をあげてまとめた一冊です。業種・業界を問わず、企業・組織のリスクマネジメント推進において参考となる一冊です。
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爆発とは、気体の急激な膨張により圧力が上昇し、それが解放されることで、熱や爆鳴音、強圧などを生じる現象で、火山の爆発や火薬等の爆発、圧力容器の破裂等、様々な形態がある。一般的な爆発事故としては、可燃性ガスや粉じんが空気と混合し着火源により急激な燃焼反応が生じ急激な圧力増加による爆風圧と火炎の伝播による熱で周囲に大きな被害をもたらす。
爆発事故が発生すると、火災事故よりもその損傷範囲は広範囲に及び、その損害額も大きくなる傾向があり、施設周辺の第三者に損害を与えることもある。特に、石油精製工場・石油化学工場においては大量の爆発危険のある危険物が取り扱われており、過去にも爆発事故により、数百億円規模の大規模な損害が発生している。これらの業種においては、通常防災対策遂行のための専門組織が編成され、火災・爆発事故の未然防止・被害拡大軽減のための安全対策が推進されている。