実践リスクマネジメント要覧 理論と事例
企業を取り巻く様々なリスクおよび対応策について、MS&ADインターリスク総研が総力をあげてまとめた一冊です。業種・業界を問わず、企業・組織のリスクマネジメント推進において参考となる一冊です。
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自動車は業務上欠かせないものになっており、その運行リスクは他のリスクと比較すればその発生頻度は高いといえる。一方、自動車事故が発生した場合にそれが企業に及ぼす直接的な影響は多くの場合あまり目立たず、軽微であると考えられがちであるが、状況によっては、社会的批判を受け、大きな経営危機に陥るほどの損失をもたらすことがある。
したがって、自動車の運行リスクは、企業のリスクマネジメントを考えるうえで、高い優先順位で検討すべきリスクの1つといえる。企業が自動車事故によって受ける損害は大きく分けて、次のような「直接的損害」と「間接的損害」に整理することができる。