
第1号「健康経営優良法人2020 -認定制度の変更と動向-」
2019.8.1
要旨
- 健康経営に取り組む法人数は大幅に増加した。健康経営優良法人の認定制度もその状況を踏まえた変更が行われる。
- 大規模法人部門は、従来の「上位50%」という相対評価が廃止され、すそ野の拡大が図られる。
「ホワイト500」の通称は上位500法人を対象とした“称号”に変更し、質の向上も図られる。 - 評価・改善の取り組みと、そこに向けたPDCAサイクルを一層重視する方針が明確に出された。今後、より実効性の高い取組みが求められることとなる。
1. 企業に広がる健康経営
企業の健康経営に対する関心は高まっており、健康経営優良法人2019では大規模法人部門で821社が認定され、制度創設時に想定していた500社を大きく超えた。中小規模法人部門では2503社が認定を受け、健康経営宣言企業は2万社以上となった。
経済産業省は、次回で4回目となる健康経営優良法人2020の認定要件を公開した。過去3回、認定要件の見直しを段階的に実施してきた が、今回はどのような変更があったのか。背景にある考え方を含め、大規模法人部門の変更点を中心にポイントをご紹介する。
なお、中小規模法人部門の変更点は限られているが、同様の考え方が背景にあるため、大規模法人部門の変更点が参考となる。
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