
2021年度 No.13「東南アジアで高まる気象災害リスクと企業の対応」
2022.3.1
要旨
- 東南アジアの多くの国は気象災害に曝されています。
- 気候変動による影響で気象災害、とりわけ東南アジアでは洪水が事業継続にもたらす影響が一層深刻になる可能性があります。
- こうした状況下において実効性のある対策が迫られる中で、まずはリスク評価に基づく自社の潜在的なリスクを把握することが重要です。
1. 世界規模で増加傾向にある気象災害
異常気象が原因とされる気象災害が増えていると言われて久しくなりました。世界気象機関(WMO)によると、過去50年で気象災害の数は5倍に増加しています。1
東南アジアでも例外なく異常気象・気象災害が増えています。日本の気象庁が公表している世界の異常気象の情報2によると、東南アジアでは毎年、異常気象が報告されています。
もともと東南アジアは洪水・台風・干ばつなどの気象災害リスクを有する地域であるため、異常気象の影響を受けやすいと考えられます。
レポートを全て見る