
2015年度 No.2「カンボジアの地震リスクについて」
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2015.3.1
シリーズ最終回はカンボジアの地震リスクについてご紹介します。カンボジアの地震リスクは、日本と比較して低いものと考えられます。
1. 地震ハザードの概要
カンボジアはユーラシアプレートの南端付近に位置しており、地震が非常に少ない国です。
米国地質調査所(USGS:United States Geological Survey、以下USGS)のデータを基に作成された過去の地震発生地点を下図に示します。カンボジアにおいては震源を表す赤丸がなく、また、震源が帯状に分布しているプレート境界からの距離もある程度離れていることがわかります。
2. 過去の地震
前述のとおり、カンボジアは地震が非常に少ない地域に位置しています。
下表に東南アジアにおける地震の発生データを示します※。当データは、Incorporated Research Institutions for Seismology(IRIS)、US National Earthquake Information Center(NEIC)、Global CMT Catalogue(CMT)、Thai Meteorological Department(TMD)のデータベースを基に作成されたものです。カンボジア(タイ東部を含む)周辺の地域は、東南アジアの中でも地震発生回数が少なく、発生した地震の規模(マグニチュード)も小さいことがわかります。
なお、Earthquake Track.com(http://earthquaketrack.com/kh11phnumpenh/recent)によれば、カンボジアにおいては、ここ数年でマグニチュード1.5以上の地震は発生していません。
3. 地震ハザードマップ
3.1 UN OCHA版ハザードマップ
OCHAの地震ハザードマップを下図に示します。
同ハザードマップは、50年発生確率20%(再現期間220年)で想定される揺れの強度を改正メルカリ震度階級※で表しています。
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