
2016年度 No.10「タイの洪水関連情報」
2016.8.1
現在の状況
- タイ全土において降水量が増加しています、今週は、特にバンコク周辺、南部で豪雨への注意が必要です。
- 主要ダムの水位は回復傾向にあり、特にSirikitダムは北部で発生した大雨により多くの水が流入しています。しかしながら、全般的にダムの水位は未だ十分ではありません。
王室灌漑局(Royal Irrigation Department:RID)のコメント
- Yom川、Nan川流域(Chaopraya川の上流)の水量は、(渇水状態から)通常の状態に戻っています。
- Sirikitダムは、タイ北部にあるNan県での大雨により、800m3の水が流入する見込みです。
天気予報
8/26-30にかけてモンスーントラフがタイ北部、北東部に停滞し、大雨となるおそれがあります。このモンスーントラフは、9/1-2にかけてミャンマー、ラオス、ベトナム北部に移動し、タイ北部の降水量は減少する見込みです。
洪水発生状況
8/23-25にかけて、タイ各地で内水氾濫が発生しました。バンコクでは、8/25に147.5mmの降雨があり、27箇所で冠水が発生しています。
- Bangkok(8/25):2時間の降雨量が排水能力を上回り、Chaengwattana Roadが20-30cm冠水。
- Satul(8/25):道路、住宅、果物畑などの農業地域が一時冠水。
- Samutprakarn(8/25):3時間の降雨で、Srinakarin、Theparak、Sukhumvit Roadsなどが30cm程度冠水。
通行不能となった道路は10km以上。 - Doi Suthep(8/25):Doi Suthep forestからの鉄砲水と、Klong Mae Kaaの水位上昇により、近隣にある村の低地帯が冠水。
- Suvanabhumbi Airport(8/25):豪雨により60cm冠水、2分間の停電。
- Roi Et(8/24):道路が50cmの冠水。
- Loei(8/23):メコン川の水位が10cm上昇し、一部の農業地域が冠水。
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