
国土交通省が新たな緑地認定制度の初回受け付け開始、結果は来年3月予定
2024.12.17
国土交通省は2024年11月1日、民間事業者等による良質な緑地確保の取り組みを評価・認定する新制度の運用を開始した。改正都市計画法に基づき、国土交通相が「気候変動対策」「生物多様性の確保」「Well-beingの向上」等の緑地の質と量の観点から評価・認定をする制度で、愛称は「TSUNAG(ツナグ)」。初回募集は11月末まで申請を受け付け、12月以降に審査を実施、2025年3月に初の認定結果を発表する予定。初回認定について各種検証を行い、次年度以降の基準見直しも視野に入れている。
応募の方法は、国土交通省のTSUNAG認定HP*の申請フォームに入力し、その後必要書類などの電子ファイルを格納・提出する。申請には、申請内容を証明するための根拠資料や、付近見取り図、配置図等が必要。緑地面積や緑地割合等の要件を満たした上で、緑地の質として▽温室効果ガスの吸収量(気候変動対策)▽生物の良好な生息・生育環境形成に資する取り組み(生物多様性の確保)▽緑地における人々の交流・滞在促進に資する取り組み(Well-beingの向上)――などが評価対象になる。なお、認定を得られた場合、緑地の質・量の両方の評価レベルに応じて3段階でランクが付与される。
初回申請時(本審査時)は1件当たり120万円、更新・変更申請は同40万円の手数料が必要だ。
<図1 評価の領域・項目>

(出典:国土交通省 まちづくりGXセミナー資料)
本認定を取得すると、緑地の整備や維持の費用に対して国の無利子貸し付け(都市開発資金)や補助金(グリーンインフラ活用型都市構築支援事業)などの支援が受けられるという。加えて、緑地確保の価値を可視化(評判形成・ESG投資の呼び込み)でき、具体的には▽国際基準や他認証制度との連携(GRESB、TNFD等)▽国際的な目標への貢献(30by30、カーボンニュートラル等)▽社会的認知向上――が期待できる。
日本の都市緑地の充実度は世界各国と比較して低く、かつ減少傾向にあるとされる。また民間企業の間では緑地確保の取り組みは収益を生み出しづらいと広く認識されがちだ。そうした中で、良質な緑地確保取り組みの価値が投資家や金融機関、利用者や地域住民など様々なステークホルダーに向けて「見える化」することで、民間投資を促進することが本制度の狙いにある。
<図2 TSUNAG(優良緑地確保計画認定制度)の特徴>

(出典:国土交通省 まちづくりGXセミナー資料)
【参考情報】
国土交通省 TSUNAG 優良緑地確保計画認定制度 申請ページ
https://tsunag-mlit.com/tsunag/application/flow