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衝突ハザードAI映像解析2・後方解析

2025.5.22

1.サービスの概要

AIを用いた映像解析により、交通事故発生リスク(ヒヤリ・ハット)を定量的に抽出し分析を行うサービスです。

調査担当者ごとの経験・スキル等による定性的な調査結果による差異を補うべく、交通参加者間の衝突危険性を定量的に評価し、国内各地で行われている自動運転実証実験に対応したリスクアセスメント手法を提供します。

2.「衝突ハザードAI映像解析2・後方解析」とは

車両に取り付けた小型の専用カメラで走行時の映像を撮影し、映像に収録された先行車両、対向車両、歩行者など周辺の交通参加者との近接を解析しSHM(Streetscope Collision Hazard Measure)として数値化します*1
これにより、交通事故発生リスク(ヒヤリ・ハット)を定量的に抽出し分析可能です。

前方カメラだけでなく、後方カメラの解析にも対応したことで、自動運転の実証実験の際に、「制限速度以下の速度で走行する自動運転車は後方から他車両に追抜き・追越しされることが多く、後方から近接する車両の行動も分析したい」との声に対応しました。

前方カメラの解析イメージ

分析結果イメージ
(自車から見た前方の交通参加者をAIで把握し近接を算出)

3.「衝突ハザードAI映像解析」*2との違い

2024年度よりサービスを開始している「衝突ハザードAI映像解析」は、前方カメラを設置し、対向車、先行車との近接、自車より速度の遅い自転車、歩行者との近接を定量評価することを目的としています。*3

「衝突ハザードAI映像解析2・後方解析」は、前方カメラだけでなく、後方カメラも設置し、後方から近づいてくる自車より速度の速い車両との近接も定量評価できます。主に低速で走行し後方車両から追抜き、追越しされることが多い自動運転車の走行環境を分析することに適しています。

後方カメラの解析イメージ

分析結果イメージ
(前方に加え自車から見た後方の交通参加者をAIで把握し近接を算出)

映像取得イメージ

映像取得イメージ
(左図:「衝突ハザードAI映像解析」、右図:「衝突ハザードAI映像解析2・後方解析」)

*1 数値化の詳細についてはErik K. Antonsson, Ph.D., P.E., NAE、Streetscope, Inc.「A General Measure of Collision Hazard in Traffic(2022)」(https://www.streetscope.com)を参照

*2 衝突ハザードAI映像解析は、MS&ADインターリスク総研株式会社の登録商標です。(登録商標第6873697号)

*3 MS&ADインターリスク総研ニュースリリース(2024年9月27日)「AIを用いた映像解析による交通事故リスクアセスメントの提供を開始」を参照 https://www.irric.co.jp/topics/press/2024/0927.php