コンサルティングメニュー

高齢者運転支援メニュー

2024.4.1

コンサルティングの概要

高齢運転者の身体機能・認知機能の両面を短時間で測定・診断するスクリーニングメニューをご用意しております。運送業・一般事業者の高齢運転者対策、自治体の地域住民ドライバーや自動車販売店の自動車ユーザーの高齢者対策などへのご支援としてご活用ください。 企業の高齢運転者に対する安全管理体制構築の解説セミナーやベテランドライバー・シニアドライバー向けに高齢運転者固有の運転リスクについての解説セミナーや認知症予防のセミナーもメニューとして用意しました。 これらのサービスを通じて高齢運転者固有のリスクである加齢に伴う身体機能の低下・認知機能の低下を自覚することで、対策をとって加齢を重ねても継続して安全運転を維持することが可能となります。

コンサルティングの詳細

運転機能スクリーニングサービス

  1. 概要

    運転適性診断機器で反応速度・正確性・注意配分能力等を測定し、認知機能検査機器により認知機能低下による軽度認知障害(MCI)、認知症の疑いなどの測定を実施します。認知機能検査では日本認知症予防学会認定の認知症予防専門士が診断結果から運転に表れやすい危険な兆候や今後の対策への助言を行います。

  2. 対象(例)

    以下のような企業さまや自治体さまにご活用いただいています。

    • 運送業をはじめとした事業者:従業員運転者が高齢化している先
    • 自治体:地域市民の高齢運転者の安全対策を検討している先(都道府県および区市町村の生活環境課、生活安全部、地域交通安全課 などの名称の交通安全関連部署など)
    • 自動車販売店:サポカーSなどの普及のためイベント等を検討している先
    • シルバー人材センター:登録されている高齢者の方で仕事で運転をされる方に
    • その他高齢運転者の安全対策を検討している先(運送業業界団体や警察、企業OB団体など)
  3. 診断でよく見受けられる傾向

    個人差はありますが、30歳~59歳の水準に比べ反応速度・正確性・注意配分能力等が低下していることが評価値で示されます。また75歳以上のシニアドライバーの方を対象にした診断では、受診者の1~2割の方にMCIもしくは認知症の疑いのみられる方が判定されます。

  4. レポート作成 オプション

    診断終了後アクセスチェッカー・MSP-1100それぞれで受診者の方に診断結果を紙ベースでアウトプットし、その場でご提供することで終了いたします。
    オプションとしてアクセスチェッカーとMSP-1100の診断結果を一覧にまとめ、集計結果のグラフ化と全体の傾向や気になる方へのフォローに関するコメントを収録し提供いたします。

  1. 診断に使用する機器
    • 1時間に4名~5名の診断が可能
      アクセスチェッカー 2台 MSP-1100 1台で実施
      アクセスチェッカーの測定時間およそ15分
      MSP-1100の測定時間およそ5分
    • Menu2のセミナーを組み合わせれば診断後の具体的な対策についても理解を深め、より安全運転行動を促進することができます。

高齢運転者・高齢者・ベテランドライバー向け交通安全セミナー

  1. 概要

    高齢運転者の安全運転実現には、加齢による運転上のリスクである身体機能の低下や認知機能の低下とその対策への正しい理解が必要です。そのためにはセミナーを通じた啓発活動を行い、多くの高齢者の方に参加いただくことが有効です。ここに用意したセミナーは企業活動・自治体活動・警察の安全活動などを通じて様々な高齢者・ベテランドライバー全般の方々にお届けできるように用意をしています。

  2. 特徴

    様々なシチュエーションに合わせたセミナーが用意されております。また、ご希望に合わせて内容をカスタマイズすることも可能です。

  3. 各種セミナーの概要

    企業における高齢者の安全運転対策について

    少子高齢化社会の中で社員年齢構成の高齢化が企業に与える影響や増加するベテランドライバーの運転リスクについて解説。MCI/認知症の疑いのある従業員を発見した場合の適切な対応について/高齢運転者の安全管理の考え方/社内環境整備への理解を深めることができます。

    シニアの歩行者・自転車運転・自動車運転の安全のために

    交通事故の死亡者が最も多いのが歩行者でありおよそ7割が高齢者です。また自転車の電動化で高齢者の自転車事故も増加しています。高齢者の交通環境全般(歩行・自転車・自動車)の安全のためのポイントを説明します。運転免許の無い高齢者の方にも聞いていいただける内容です。

    ベテランドライバーの陥りやすい落とし穴

    加齢に伴う運転能力低下のリスクについて解説します。企業で現役で運転をされているシニア手前のベテランドライバーには今後に備えた運転行動の改善を促し、加齢に伴う運転能力の低下にあらかじめ備えることにより安全運転を長く続けることが期待できます。

    シニアドライバーのセーフティドライブのために

    シニアドライバーには自覚しにくい運転能力の低下について解説し、補償運転と免許返納への準備などカーライフを安全に長く続けるためのポイントをご紹介します。また、運転機能に重大な影響を与える認知症についてもその基礎知識をお伝えし、予防対策をアドバイスします。

    安全運転体操・いきいきドライブ体操

    NPO法人高齢者安全運転支援研究会が講師を出します。 上記セミナーとの組み合わせで、その場で座ったままでも行える運転のための大切な身体部位の可動域を広げたりこりをほぐす体操を講師と一緒に体験していただきます。

    Menu1のスクリーニングサービスを組み合わせれば診断により自分の運転リスクを知り、セミナーを通じて対策についても理解を深め、より安全運転行動を促進することができます。


認知症予防フレンド養成講座

  1. 概要

    加齢とともに低下する認知機能の先にあるのが「認知症」です。道交法上「認知症」と診断された高齢者は運転することができません。認知症を正しく理解することは予防として有効な対策をとることで運転寿命を延伸するために有益です。また予防対策を進めることは一人では困難で、認知症への正しい理解を持った人々が協力し支援することで実現できます。この講座は認知症の基礎知識、予防の考え方などを解説。講師は日本認知症予防学会の認知症予防専門士です。受講された方は日本認知症予防学会の認知症予防フレンドに認定され、地域において認知症予防を理解し、認知症予防活動を支えることが望まれます。企業の社内教育、地方創生取組み、地域のサークル活動等の取り組みにご活用いただけます。

  2. 開催の活用例
    • 地域で認知症の人と関わる機会が多い企業の従業員等向けの養成講座として
    • 学校機関などで学生等への認知症の人などを含む高齢者への理解推進策として
    • 認知症に関する普及・啓発イベントを事業の一環として検討している企業との連携で地域市民・企業ユーザー向けの講座として
    • 高齢運転者を抱える事業者が社内の安全管理体制構築のため管理者教育の研修講座として
    • 自治体が開催する認知症サポーター養成講座を修了した方へのフォローアップ講座として
    • SDGs/地方創生・地域活性化支援として主催者が地域市民への認知症理解促進のための公開講座として
  3. 認知症予防フレンドとは

    認知症は早期診断、早期介入を行えばその進行を抑制することが可能であり、予防が極めて重要です。 日本認知症予防学会では、地域における認知症予防・共生への理解を深め、MCI・認知症の方が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を目指し、認知症予防活動を支える「認知症予防フレンド」を養成しています。「認知症予防フレンド」は認知症の基礎知識、認知症の早期診断と治療(介入)、認知症予防の重要性、認知症予防の実践例、認知症の人への接し方と心構え、認知症を介護している人の気持ちの理解などについて受講した参加者に対して、認知症予防フレンドの証となる「認定バッジ」を交付しています。

    研修内容 標準時間
    認知症の基礎知識、認知症の早期診断と治療(介入) 45分
    認知症予防の重要性、認知症予防の実践例 45分
    認知症予防フレンドに伝えたいこと、認知症の人へ接し方と心構え、認知症を介護している人の気持ちの理解 30分


    日本認知症予防学会(HP : http://ninchishou.jp/)が地域において認知症予防について理解し、認知症予防活動を支える認知症予防フレンドを養成することを目的として、学会が認定する認知症予防専門士指導者もしくは認知症予防専門士を講師として開催します。