レポート/資料

ESGリスクトピックス(2013年8月)

2013.8.1

国内トピックス2013年6、7月に公開された国内のCSR等に関する主な動向をご紹介、コメントします。

<CSR>
サラヤがウガンダ産のサトウキビを原料とするアルコール手指消毒剤の生産・販売を検討

(参考情報:2013年6月20日 国際連合広報センターHP)

サラヤは、2012年から、アフリカ東部のウガンダで、JICAのBOPビジネス(*1)連携促進協力準備調査制度(*2)を利用し、ウイルス性感染症の予防に効く「アルコール手指消毒剤」の生産・販売を計画中。

同国では、アルコール手指消毒剤を使っているのは一部の大病院のみで、その他の多くの病院では、新生児でさえ無消毒の状態で取り上げているのが現状である。こうした医療行為は医療関連感染症を蔓延させる原因となっており、WHOの報告によれば、アルコール手指消毒剤の使用量が増えれば増えるほど、医療関連感染症の罹患率は下がるとしている。

そこで同社は、現地法人を設立し、現地の製糖会社などと協力しながら、同国産のサトウキビより砂糖を精製する過程で生じる廃糖蜜を原料とするアルコール手指消毒剤を現地生産し、公立医療機関に販売することを志向している。

<ダイバーシティ>
帝人のダイバーシティ推進室長が同社の取組を発表

(参考情報:2013年7月1日 内閣府メールマガジン、同社HP/6月8日 東洋経済オンライン)

帝人・ダイバーシティ推進室長の日高乃里子氏が、「ワーク・ライフ・バランスの実現を目指して~女性の活躍する企業から」と題し、同社の取組につき発表した。

同社は、1999年12月から経営トップのリーダーシップの下、女性の活躍推進に取り組んでおり、2003年から、「女性幹部育成プログラム*」を実施。2007年度からは、この活動を発展させ、女性だけでなく様々なダイバーシティ・マネジメント(女性の活躍推進に加え、介護休職日数の増加、男性社員の育児休暇促進、海外留学生や外国籍社員を対象とした採用活動、障がい者の雇用推進等、すべての社員のワーク・ライフ・バランス実現)にも努めている。同社女性管理職数は10年ほど前の4倍以上、その中でのワーキングマザーの数も半数を占めている。

女性幹部育成プログラム
下記①~③の研修を1年間で実施、女性幹部候補の覚悟を養うことを目的としたプログラム。
課長職以上に就任することでプログラムは卒業となる。

海外トピックス2013年5月に公開された海外のCSR等に関する主な動向をご紹介、コメントします。

UNDPがアジア・太平洋地域におけるHIV陽性者の人権保護における問題点を指摘

(参考情報:2013年5月29日付 同社プレスリリース)

国連開発計画(UNDP)は、2013年5月に「Legal Protections against HIV-related human rights violations」を発表した。当該報告書では、アジア・太平洋地域において HIV陽性者や感染リスクの高い人々への法的保護が十分になされていないために、エイズの治療や雇用等の機会への障害となっていること、またこのような権利被侵害者のほとんどが法的手段による是正措置を求めていない実態を明らかにしている。例えば、権利被侵害者が法制度の活用手段について知識が乏しいこと、司法に訴えることによるHIV感染の事実の露呈に難色を示すことなどにより、制度が利用されていない点が問題として指摘されている。

当該報告書では、こうした国々のHIV関連法とその運用をより実効的なものへ見直すことを強調するとともに、国会議員、裁判官、警察、弁護士、人権団体等の組織による当該問題解決に向けた積極的な取組や投資の必要性を提言している。

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