レポート/資料

ビッグデータ利活用に向けた課題【情報セキュリティニュース(2013年10月)】

2013.10.1

1. はじめに

「ビッグデータ」というキーワードが世間で用いられるようになって久しい。ビッグデータとは、これまで技術的な問題で処理できなかった膨大な量の情報を生成・収集・蓄積することで、様々な分野に応用することが期待されているデータのことである。

しかしながら、世間が利活用することを期待しているビッグデータには、個人のプライバシーに関わる情報が多分に含まれており、その結果、ビッグデータの利活用を推進するには、それらの情報の利用に関するルール・基盤の十分な整備が必要な状況となっている。

本稿では、現段階におけるビッグデータの利活用に向けたルール・基盤の整備状況と、現段階で考えられる企業側の留意事項について整理する。

2. ビッグデータとは?

ビッグデータとは、総務省『情報通信白書平成24年版』から引用すれば「ICT(情報通信技術)の進展により生成・収集・蓄積等が可能・容易になる多種多量のデータ」のことである。旧来は技術的な問題のため、蓄積・処理することが困難であった多量のデータを、技術の進展に伴い処理することが可能となったことから注目を浴び始めたキーワードである。

ビッグデータの利活用は様々な分野で期待されており、例えば、医療、小売、製造、防災などが挙げられる。例えば、医療分野に関しては、多量のカルテを集積・分析することで医師の経験に拠らない診断が可能になると考えられている。あるいは、防災に関しては、東日本大震災の際における個人の携帯電話の利用状況等を分析し、将来、発生が懸念されている大災害への対策に活用しようとする取り組みなども検討されている模様である。このように将来的な利活用の模索だけでなく、既に一部では、ビッグデータを活用するサービスが提供されている。

しかし、後述する通り、本格的な活用には未だ道半ばと言える。

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