レポート/資料

車両爆弾テロの情報について【インターリスクタイレポート 2016年度 No.11】

2016.10.1

タイ国警察は、バンコクおよびバンコク近郊の地域で10/25~30に車両爆弾テロが発生する可能性について言及しました。テロの発生場所については特定されていませんが、大規模商業施設、駐車場、大使館、観光地等が対象となる可能性があり、警戒が強化されています。

以下に警察が公表した情報を要約します。

1. 想定される状況

10月は、南部独立運動組織 BRN(Barisan Revolusi Nasional)の設立記念月であるとともに、いくつかの重要な政治イベントが開催されます。今回のテロ情報との関連は明らかになっていませんが、今月は重大な事件が発生する可能性があると指摘されています。

2. 警察の対策状況

現在、警察は、各行政組織にテロ対策の計画を作成するよう指示しており、特にバンコク周辺やタイ南部からの主要幹線道路で、攻撃される可能性がある場所の調査を進めています。
バンコクおよびバンコク近郊では車両爆弾テロが想定される場所の警戒が強化されています。バンコクでは、特に大規模商業施設が立地されているような場所において、周囲の状況を注意深く観察する必要があります。

3. 警察による捜査の状況

今回の車両爆弾テロの捜査を進めるため、Trang provinceでは軍によって 1名が拘留されており、Krabi provinceでは今後も更に数名が拘留される見込みとのことです。 Samutprakarn provinceでは、携帯電話を爆弾の起爆装置用に改造し、タイ南部に送った疑いのある電気技術者が逮捕されました。当容疑者への取調べは現在も継続されています。 タイ南部のRamkhamhaeng、Huamarkおよびその周辺地域では、犯罪摘発のため警察によるパトロールが強化されています。

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