レポート

健康経営優良法人2025 ~認定制度の変更点と今後の方向性~ 「人的資本・健康経営インフォメーション(2024 No.1)」

2024.9.2

見どころ
ポイント
  • 2024年8月19日に健康経営優良法人2025の申請が開始された。
  • 大規模法人部門・中小規模法人部門それぞれの認定項目の変更点や今後の傾向について解説する。
  • 「健康経営の可視化と質の向上」「健康経営の社会への浸透・定着」の実現に向け、設問内容や認定制度運営の見直しがあった。

1.健康経営優良法人認定制度の動向

2024 年8月19日に健康経営優良法人2025の申請が開始された。前回の健康経営優良法人2024において大規模法人2,988社(前年比312件増)、中小規模法人16,733社(前年比2,721件増)が認定され(2024年3月時点)、制度開始以降、申請企業数・認定企業数ともに右肩上がりで増加している。
また、求められるレベルも年々高くなっている。認定の4つの評価側面(「経営理念・方針」「組織・体制」「制度・施策実行」「評価・改善」において、従来は「制度・施策実行」の設問数の割合が高く、施策をどれだけ実施したかが評価される傾向にあった。しかし、ここ数年は「経営理念・方針(健康経営の戦略・発信・普及)」や「評価・改善(取組の効果検証)」の設問数の比重が高まっている。
その背景には、経営の関与や外部発信、評価改善を丁寧に行うことで、健康経営の取り組みの質を高める狙いがある。この傾向は、大規模法人部門・中小法人部門共に、今後も継続すると考えられる。(図1)

図1 設問構成比の推移

出典:経済産業省「第10回健康投資WG資料」令和5年12月7日

2.健康経営優良法人 2025 認定基準の変更点について

(1)今年度の健康経営施策の方向性

健康・医療新産業協議会第 12 回健康投資WG事務局説明資料(2024 年 7 月)より、今年度の健康 経営施策の方向性のうち、認定項目に影響するものを…

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