PLレポート 製品安全 2023年12月号
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2023.12.1
国内最近公開された国内のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。
NITEが2022年度事故情報解析報告書を公表、LIBの事故は夏季に多い傾向
(2023年10月31日 独立行政法人製品評価技術基盤機構)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)は10月31日、「2022年度事故情報収集・解析報告書」を公表しました。
NITEは例年、春に公表する報告書では統計的な情報を、秋に公表する報告書では事故情報の解析結果等を紹介しています。
今回の「事故情報収集・解析報告書」によると、2022年度に発生した製品事故を製品群ごとに整理した場合、「バッテリー類」、「自転車」、「電気調理器具」、「エアコン」、「家具」の5製品群が全体の約27%を占めています。このうち、リチウムイオン電池(以下、LIB)を含む「バッテリー類」は2022年度に限らず事故件数が多く、また事故発生時の危害の程度も大きいことから、特に製品事故のリスクが大きい製品ということができます。
国外最近公開された国外のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。
CPSC、ボタン電池およびコイン電池に関する安全規則を公表
(2023年9月21日 米国消費者製品安全委員会)
米国消費者製品安全委員会(以下、CPSC)は9月21日、子どもによるボタン電池およびコイン電池の誤飲リスクを低減するための安全規則を公表しました。
米国では、ボタン電池やコイン電池(以下、ボタン電池等)を誤飲するリスクから6歳以下の子どもを守ることを目的として、リース法(Reese’s Law)が2022年8月に制定されました。今回公布された安全規則はリース法の規定に基づき定められたものです。
公布された安全規則では、消費者製品のボタン電池等に関する強制的な安全基準としてANSI/UL4200A-2023「内蔵ボタン電池またはコイン電池の安全性に関する規格」を採用するとしています(連邦官報88FR65274、2023年10月23日より適用開始)。その主な要求事項は、次のとおりです。
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