タイにおけるコロナ禍の火災事例【インターリスクタイレポート 2021年度 No.7】
2021.11.1
要旨
- コロナ禍で工場の減産が進められる中でも火災は発生しています。
- タイにおける2020年の火災による被害額は、2019年をおよそ1.8倍上回っています。
- 火災事故の70%が従業員のいない時間帯に発生しています。
新型コロナウイルスのパンデミックによる影響は、2019年の年末から現在に至るまで、世界各地で拡大し続けています。このコロナ禍において、多くの工場が一時的な生産停止や減産を余儀なくされていますが、火災による被害は発生し続けています。 当ニュースでは、コロナ禍でのタイにおける火災統計データと火災事故事例を紹介します。
1. 火災統計データ
タイの災害防止・軽減局の統計データによると、2020年の火災事故件数は1,248件であり、2019年の1,312件を下回っていますが、火災による被害額は2019年の1,400万ドルに対して2020年は 2,500万ドルと2019年の被害額の約1.8倍に上っています。
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