レポート/資料

企業における不正リスクの概要と対策【企業リスクインフォ(2014年11月)】

2014.11.1

はじめに

昨今、相次ぐ個人情報漏洩事件により、「内部不正」という用語を耳にする機会が増えてきている。内部不正は一度発生すると、被害者への損害賠償などによる直接的な損害のみならず、ステークホルダーからの信頼の喪失等の間接的な損害を引き起こし、企業に深刻なダメージを与えるケースも少なくない。一方で、企業内部における不正行為は粉飾決算や経費の水増し、従業員による商品の窃盗等多種多様であり、情報セキュリティ分野に限られない。そのため、一口に不正リスク対策といっても、その内容は多岐にわたり、何から始めていいか悩まれている企業も多いと思われる。

そこで本稿では、企業内部における不正を広く捉えた上で不正の定義・類型について概説し、あらゆる分野の不正に共通する発生原因、対策のポイントについて解説する。

1. 不正の定義・類型

不正という概念は様々な捉え方ができる。ちなみに、広辞苑では「ただしくないこと。正義でないこと。よこしまなこと。」と説明されている。ただし、実際には様々な組織・団体が自らの目的に合致するように定義している(表1参照)。

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