
【関西RMタイムズ】2020年10月号
2020.10.1
トピックス
- サプライチェーンリスクマネジメントのポイント
- 新型コロナウイルス感染症による関西企業への影響
- あおり運転について
サプライチェーンリスクマネジメントのポイント
はじめに
今やあらゆる企業が網の目のように張り巡らされたサプライチェーンで密接につながっており、自社内外に おける幅広い多様なリスクへの対応が一層求められている。
特に近年は、自然災害や感染症で被災したサプライヤーからの供給途絶や、サプライヤーを踏み台にした自 社へのサイバー攻撃、サプライヤーのコンプライアンス問題で自社ブランドの毀損につながる事態が頻発して いることから、サプライチェーンリスクマネジメントへの取組は重要な経営課題であるといえる。本稿では、 弊社の ERM(統合リスク管理)や BCM(事業継続管理)など多数のリスクコンサルティングの実践から、サ プライチェーンリスクマネジメントの取組における主なポイントを紹介する
1.サプライチェーンの概要
サプライチェーン(supply chain)とは、日本語では供給連鎖と訳されている。顧客に販売・提供する製品 を構成する部品・原材料や、サービスに必要な役務などの調達から生産・物流・販売までを一つの連続して つながった流れ・ネットワークとして捉える考え方である(図1)。

関連する概念・用語は以下の通りである。
・サプライチェーンマネジメント
QCD の向上を目的に、サプライチェーン上のモノ・サービスおよびカネの流れを情報の流れと結び付け て、サプライチェーン全体で情報共有・連携し、全体効率と最適化を図る管理手法。
(Q:Quality…品質、C:Cost…コスト、 D:Delivery…納期)・・・
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