20代はSMSフィッシング詐欺に騙されやすい?年代別に見る実態と対策意識の特徴
[このレポートを書いた専門家]

- 会社名
- MS&ADインターリスク総研株式会社
- 部署名
- 基礎研究部
- 執筆者名
- 山崎 太斗 Taito Yamazaki
2026.6.17
近年、スマートフォンやパソコンの普及に伴い、個人情報をだまし取ろうとするフィッシング詐欺の被害が身近な問題になっています。手口がますます巧妙になるなかで、年代やITリテラシーにかかわらず、誰もが被害にあう可能性があることから、日ごろからの注意や対策の大切さが高まっています。
MS&ADインターリスク総研では2026年2月に、スマートフォンでSMS(ショートメッセージ)を受信できる回答者1,000人を対象にアンケート調査を実施しました。今回はその結果をもとに、詐欺被害の状況や詐欺への意識、対策の実施状況について、年代ごとの傾向に注目しながらご紹介します。
- 調査結果の詳細はこちら
アンケート調査「フィッシング詐欺に関する実態調査」【リサーチレター(2026年6月)】
流れ
- SMSフィッシング詐欺の被害状況は?
- SMSフィッシング詐欺被害に対する意識は?
- SMSフィッシング詐欺への対策状況の年代別傾向
- まとめ:SMSフィッシング対策には幅広い年代への注意喚起を
SMSフィッシング詐欺の被害状況は?
20代から60代の全回答者(n=1,000)に対して、フィッシング詐欺と思われるSMSで被害にあったことがあるか質問した結果が図1です。「あった」と「あいかけた」を合計すると、全体平均15.9%に対して、20代が26.5%と全体平均を高く上回っており、20代が比較的、詐欺被害にあいやすいことが示されました。
【図1】あなたは今まで、フィッシング詐欺と思われるSMS(ショートメッセージ)の被害にあったことがありますか。(年代別)


SMSフィッシング詐欺被害に対する意識は?
20代から60代の全回答者(n=1,000)に対して、自身はフィッシング詐欺に騙されないと思っているかを質問した結果が図2です。「絶対に騙されない」と「おそらく騙されない」を「騙されない意識が強い」として見ると、全体平均54.7%に対して、20代が61.5%、60代が61.0%と、他年代と比べて騙されないという意識がやや強いことが分かりました。
【図2】あなたご自身は、詐欺には騙されないと思っていますか。(年代別、全回答者)


また、フィッシング詐欺と思われるSMSで被害にあったと回答した人(n=70)を分析したところ、過半数の方は、依然として詐欺に騙されない意識がやや強いことが分かりました。
SMSフィッシング詐欺への対策状況の年代別傾向
20代から60代の全回答者(n=1,000)に対して、フィッシング詐欺に対する対策の実施状況を質問した結果が図3です。「何も実施していない」と回答した割合は、全体平均で58.6%であるのに対して、20代が67.0%と、「何も実施していない」傾向がやや高いことが分かりました。
【図3】この1年間で、怪しいフィッシング詐欺に関する対策を何か実施しましたか。(年代別)


まとめ:SMSフィッシング対策には幅広い年代への注意喚起を
今回の調査からも改めて、SMSフィッシング詐欺は、若い世代から高齢層まで、幅広い年代にとって身近な問題になっていることが分かりました。一方で、自分は騙されないと考えている人、フィッシング詐欺への対策を何もしていない人が過半数を占めていました。詐欺被害にあった人でさえ、約半数は依然として騙されない意識が強い結果となっています。
年代別に見ると、20代には少し特徴が見られました。「自分は騙されない」と考えている人が多い一方で、ほかの年代より詐欺被害が多く、対策をしていない人も目立ちました。
これらの結果を踏まえると、SMSフィッシング詐欺対策として、幅広い年代への注意喚起に加えて、20代への啓発も重要だと考えます。
【参考文献】
- フィッシング対策協議会(2025)「フィッシングレポート2025」
- 警察庁「フィッシング対策」ホームページ
- トビラシステムズ(2026)特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2026年3月)
アンケート調査「フィッシング詐欺に関する実態調査」【リサーチレター(2026年6月)】
https://rm-navi.com/search/item/2544