コラム/トピックス

SX銘柄2026が公表|味の素・第一三共が3年連続選定、経産省と東証が発表

2026.6.30

経済産業省と東京証券取引所は2026年5月18日、「SX銘柄2026」の選定企業15社を公表した。公表は今回が3回目で、味の素と第一三共が3年連続。2回選定も6社が含まれた。今年新たに非鉄金属、ガス、保険、銀行の各業種から選定された。また、同銘柄以外の優れた取り組みの「SX注目企業2026」には、キオクシアホールディングスと三井倉庫ホールディングスの2社が選ばれた。

<表 SX銘柄選定企業>
SX銘柄2026
(第3回)
アシックス(2)、味の素(3)、エーザイ、SWCC、ソフトバンク(2)、第一三共(3)、TDK(2)、東京応化工業(2)、東京海上ホールディングス、東京ガス、ニチレイ(2)、日立製作所(2)、村田製作所、りそなホールディングス、レゾナック・ホールディングス(2)
SX銘柄2025
(第2回)
アシックス、味の素、KDDI(2)、ソフトバンク、第一三共、ダイキン(2)、TDK、ニチレイ、パーソルホールディングス、ブリヂストン(2)、明治ホールディングス(2)、良品計画、レゾナック・ホールディングス
SX銘柄2024
(第1回)
味の素、オムロン、キリンホールディングス、KDDI、第一三共、ダイキン、東京エレクトロン、東京応化工業、日本航空、日立製作所、富士フイルムホールディングス、ブリヂストン、三井物産、明治ホールディングス、ユニ・チャーム

※( )は累計の選定回数

出典:経産省HPを元にMS&ADインターリスク総研が作成

同銘柄は、応募企業から選定。今回は70社が応募した。株価純資産倍率(PBR)1倍以上を必須条件に、価値創造ストーリーに関する設問の回答と統合報告書などの開示資料を審査して決める。設問は①価値観・長期戦略、②実行戦略、③KPI・ガバナンス、④実質的な対話・エンゲージメント――の観点で構成する。

審査結果を過去と比較すると、例えば、「①価値観・長期戦略」の「目指す姿の設定に際して、自社の競争優位・強みを分析した上で、フォアキャスティングの観点を含めている」や「目指す姿をもとに、長期的・持続的な企業価値の基盤となるビジネスモデル(変革を含む)を設定している」と評価された割合は、応募全企業とSX銘柄選定企業ともに顕著に増加した。また、「②実行戦略」の「(目指す姿の実現に向けて)人財戦略の構築と、賃上げを含む人的資本への投資を行っている」や「③KPI・ガバナンス」の「(企業独自の)KPIの設定基準も含めて説明している」も大きく増えた。

一方、「①価値観・長期戦略」の「(目指す姿に基づき)市場勢力図における自社の位置付けを分析し、他社との差別化要素やその持続性を特定している」は、応募全企業では22.9%と低く、SX銘柄選定企業でも前回から9ポイント増えたものの40%だった。さらに「目指す姿の設定に際して、バックキャスティングの観点を含めている。その際、短期・中長期的に想定される社会の変化と、将来の市場における自社のポジショニングを想定している」は、応募全企業の14.3%、SX銘柄選定企業では26.7%だった。

なお、財務戦略に絞ると、「②実行戦略」の「ROIC(投下資本利益率)分析などを通じてすでに長期的な事業ポートフォリオ像を策定し、当該ポートフォリオを実現するための戦略を構築している」は、応募全企業の38.6%、、SX銘柄選定企業では46.7%。「③KPI・ガバナンス」の「資本コストに対する認識、主要な事業セグメントごとの資本コストに対する認識について定量的に開示している」では、応募全企業で10%のみ、SX銘柄選定企業でも26.7%だった。

【参考情報】
2026年5月18日付 経済産業省HP:https://www.meti.go.jp/press/2026/05/20260518001/20260518001.html

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