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BCM訓練支援

2024.4.1

コンサルティングの概要

策定した事業継続計画(BCP)を基にした訓練は、事業継続対応の実効性を高めるために必要不可欠なプロセスです。 訓練によって、以下の効果を得ることができます。

  • 事業継続計画(BCP)の実効性検証
  • 事業継続計画(BCP)の理解と定着
  • 事業継続計画(BCP)の課題抽出
  • 緊急時における関係者の判断能力/対応能力の向上

当社は、従来から様々な訓練を手がけ、豊富な訓練ノウハウを蓄積しております。これらの経験から、お客さまにとって最も効果的な訓練サービスをご提供いたします。また、お客さま自身で訓練を継続実施できるよう「自走化」を支援いたします。

コンサルティングの詳細

<1> BCP訓練の実施支援

以下STEPでお客さまのBCP訓練実施を支援いたします。

  1. Step1 お客さまの事業継続計画(BCP)取組状況、訓練に関するご要望の把握

    既存の事業継続関連書類(もしくはリスク対策マニュアル等)を拝見させていただき、お客さまの事業継続計画(BCP)の概要、取組状況、定着度、訓練に関するご要望などをお伺いします。

  2. Step2 最適な訓練の提案

    お客様に最適と思われる訓練を検討・提案いたします。

    主な検討事項例
    • 被災シナリオの概要(例 : 大規模地震、暴風雨、システム故障 等)
    • 拠点(例 : 本店、支店、工場 等)
    • 対象(例 : 全従業員、経営層、対策本部要員、重要業務対応要員)
    • フェーズ(例 : 初動対応、事業復旧対応)
    • 目的(例 : 社員への啓発、関係者へのBCPの周知・教育、BCPの実効性の検証 等)
    • 訓練手法(例 : 下表参照)
訓練手法 具体的なやり方 特徴・効果
状況付与型シミュレーション 参加者に被災状況を次々に付与し、BCPに基づいた対応・判断を行ってもらいます。 災害時にBCPが機能するかの検証に効果的
アクション BCPで予定されている行動を実施する、実働訓練です。 例:安否確認システム操作、対策本部の設営、要員の参集、通信機器操作、バックアップシステム稼動 など 手順の習熟に効果的
クイズ・ワークショップ 提示した様々な状況下において、BCPに基づき何を行うか、グループディスカッションをします。 BCPの内容理解、手順の理解に効果的
チェックリスト 災害時における実施事項と順序を示したチェックリストに基づき、実際に各手順を実行・チェックします。 (※自組織で訓練を実施・評価する自己完結型の訓練です。) 遠隔地にある複数の拠点(支店など)で実施する訓練に効果的
読み合わせ BCP文書の読み合わせを実施し、その実効性の可否や整合性などを検証します。 BCPの内容理解、関係者の意識向上に効果的
お芝居 予め作成した台本に沿って、参加者がBCP対応を演じることにより、その実効性の可否や整合性などを検証します。 特定の災害発生時における行動フローの理解に効果的

※上記は大まかな訓練手法の分類であり、上記手法を組み合わせた訓練もご提供できます。

  1. Step3 訓練の実施

    実施する訓練内容に応じた事前準備を整え、訓練を実施します。

    事前準備事項例

    • 詳細な被災シナリオの作成
    • 付与する情報(被災状況、社内外からの照会事項の想定 等)の作成
    • 評価項目・評価基準の作成 等
  2. Step4 訓練の結果報告

    訓練の結果については、報告書を作成いたします。
    お客さまの事業継続計画(BCP)の実効性向上にお役立てください。

    訓練報告書への記載事項例

    • 訓練の総括
    • 課題
    • 改善案
    • その他(「訓練結果詳細一覧」、「参考事例」等)

<2> BCP訓練の高度化事例

主に、既にBCP訓練を実施されているお客さま向けに、BCP訓練をより高度化できるよう支援いたします。 以下、実施例を紹介します。

  1. 1 映像を活用した新型コロナ・新型インフルエンザ等訓練

    主に感染予防対応をコントロールする部門(管理部門など)向けに、内閣府が自治体向けに作成した「模擬ニュース映像」とともに関連情報を多数付与して、「情報のとりまとめ」や、BCPに整理されている「対応ステージ」の適用等に対する「判断」が適切にできるかを検証する訓練。

    【ご参考】BCMニュース <2015 No.3>映像を活用した新型コロナ・新型インフルエンザ等BCP訓練
  2. 2 津波リスクが高い拠点における初動対応訓練

    主に津波による被害発生が想定される事業所向けに、模擬ニュース情報、近隣住民や行政をはじめとした社内外の各種要請等を多数付与し、津波が到来しない場合と、津波が到来した場合のそれぞれにつき、「情報のとりまとめ」や人命安全を確保するための各種「判断」が適切にできるかを検証する訓練。

    【ご参考】 BCMニュース<2016 No.3> 津波を想定した訓練~避難以外のシミュレーションの実施について

<3> BCP訓練の自走化支援

以下ツール・手法を活用したOJT研修等により、お客さま自身でBCP訓練を運営できるよう支援いたします。

  1. 1 訓練DVD(地震BCP初動訓練体験セット)

    全業種でニーズが高い大地震発生後の約半日間に直面するであろう「情報のとりまとめ」や「突発事項に対する判断」等の初動対応の訓練に必要なコンテンツ(プログラム・進行用資料、訓練シナリオ、解説資料等)が収録されているDVD。
    収録コンテンツが、変更可能なデータの形で収録されていることと、コンテンツの取扱説明映像がセットされていることが特徴であり、お客さまが自力で収録コンテンツをアレンジして初動訓練を運営することが可能です。

    【ご参考】「プレスリリース:~中小企業のBCP訓練をサポート~DVDによる地震BCP初動訓練体験セットを開発」

  2. 2 対話型机上演習

    想定される被害発生の状況下で、BCPで策定した対応手順が本当に機能するかどうかを、コーディネーターとの対話を通じて時系列に沿って検証していく演習方式。
    特に、対策本部を組成する班(グループ)や、復旧対応の主役となる部門ごとに手順書の実効性を細かく検証する手法として有効です。OJTを通じてコーディネートのコツをマスターいただくことで、お客さまが自力で運営可能となります。

  3. 3 事例検証型訓練

    架空企業の災害対応事例を確認し、その対応上の問題点を洗い出した後、洗い出した問題点に対して自社が実施している対策をマッチングすることで、自社の課題や今後の対策を検証する訓練方式。
    特に、同内容の訓練を複数の事業部や事業所で実施できるため、これらのBCPレベルを横並びで評価する手法として有効です。架空企業の事例作成は当社にて支援いたしますが、その後の運営については、OJTを通じてコーディネートのコツをマスターいただくことで、お客さまの自力対応が可能となります。

  4. 4 訓練DVD2(部門BCP見直し支援キット)

    企業の各部門が自部門に関連する課題・対策や手順などを整理した「部門BCP」の見直しの仕組み構築に必要なコンテンツ(見直しモデル全体像、解説映像、サンプル資料、研修プログラム等)が収録されているDVD。
    なお、本コンテンツは、見直しの仕組みの中に、「対話型演習」という演習を組み込むことで、見直しの「活性化」と、見直し過程の「見える化」を図っている点が特徴となります。

    【ご参考】BCMニュース(2016 No.1)「部門BCP」に関する見直しの仕組み構築について

  5. 5 訓練DVD3(建物立入判断&救出救護担当者向け教育・訓練キット)

    大地震発生直後に被災拠点(事業所)で実施する「建物立入判断」や「救出救護」対応の自力遂行を支援するための教材を収録したDVD。
    本コンテンツは、対応に必要な専門的スキルや知識を体系的に習得できる「自主学習キット」に加えて、習得したスキルや知識を定着・ブラッシュアップできる「訓練キット」も含まれていることが特徴であり、お客さまご自身で各拠点に展開いただくことが可能です。

    【ご参考】「建物立入判断・救出救護に関する教材(訓練DVD3)を開発しました。」 【ご参考】 BCMニュース(2019 No.1) 地震を想定したBCPにおける初動対応のポイント~建物立入判断と救出救護~


ご用意いただく資料・書類

具体的にはコンサルティング実施時にご案内させていただきますが、一般的には「既存の事業継続関連の書類」もしくは、「既存のリスク対策マニュアル」をご用意いただきます。

  • 「既存の事業継続関連の書類」:事業継続計画(BCP)規定、大震災マニュアル、事業復旧計画 など
  • 「既存のリスク対策マニュアル」:危機管理規定、防火管理規定 など