レポート/資料

第69号「製造業における新人への安全教育のポイント」

2016.4.1

1. はじめに

新年度となり、新人が入社する季節となった。会社では将来を担っていく大切な人材として早く必要な能力を身につけて戦力となるよう、大きな期待を持っていることであろう。また、新人も早く仕事を覚えて一人前になりたいと意欲をもって臨むはずである。

一方で、新しい職場に不慣れな新人に対しては、事故を起こしたり、災害にまきこまれないよう、特に厳重に安全教育を行う必要性がある。

そこで、本稿では製造業において新人に安全教育を行う際の効果的な進め方、会社として必要なこと、有効と考えられる方法などを事例を交えて紹介する。

2.製造現場における教育

(1)教育計画の作成

製造現場では、仕事を進めながら上司や先輩が必要な知識や技能を教え身につけさせる教育であるOJT(On-the-job training)(職場内訓練)と、担当業務を離れ、社内インストラクターや外部講師などの講師が仕事に必要な基本的知識等を集合形式で教えていく教育であるOFF-JT(Off-the-job training)(職場外研修)がある。

新人は、入社後速やかに基本的な教育を行った後、各職場に配属される。その後は、その職場の業務に合わせた、より具体的な項目についてOJTを通して学ぶとともに、適切なタイミングで定期的にOFF-JTを実施することで、教育効果を高めていくことを考えなければいけない。そのためには、図1に示す例のような教育計画を作成し、実行することが大切である。

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