レポート/資料

タイ洪水関連 ~今後留意すべき感染症とその対策~【CSRトピックス 2011年 号外】

2011.11.1

はじめに

今般、タイで発生した大洪水では、多くの日系企業が進出するアユタヤやバンコク等を含む広い地域が浸水し、日系企業をはじめ多くの工場が被害を受けています。しかし、最近になって水の勢いが弱まり始めた上、日系企業が多く操業する前述の地域の工業団地で順次排水作業が始まっています。現地の報道や日本貿易振興機構(JETRO)の発表等によると、11月中旬に入って一部の工業団地が排水を完了し、操業再開に向けた準備が整いつつあります。

今後、浸水地域から徐々に水が引き始めることで感染症の発生・まん延が懸念されます。そこで本稿では、洪水の終息に伴い被災地で発生可能性が高い感染症について解説するとともに、現地駐在員の感染防止等の留意すべき安全対策のポイントを紹介します。

I. 感染症のまん延リスク

タイの日本大使館は11月11日、「『洪水発生時に起こりうる感染症についての注意喚起』についての補足説明」を発表。その中で、今後現地で起こりうる感染症として以下を挙げました。

  • コレラ、A型肝炎、腸チフス等
  • レプトスピラ症、結膜炎、破傷風等
  • デング熱、マラリア等
  • インフルエンザ等

全文はPDFでご覧いただけます