レポート

2022年度 No.2「シートベルト・ヘルメット着用の重要性」

2022.7.1

要旨

  • シートベルトの着用は運転席・助手席の事故による死亡リスクを40%、後部座席の死亡リスクを70%低減することができます。
  • ヘルメットの着用により、運転手の死亡率を43%、同乗者の死亡リスクを58%低減することができます。
  • 2022年9月5日から子供が乗車する場合のチャイルドシートの使用が義務化され、違反した場合には最大2,000バーツ(約7,700円)の罰金が科されます。
  • 乗車時のシートベルトの着用・バイク使用時のヘルメットの着用が義務付けられており、違反した場合には400~5,000バーツ(約1,500~19,500円)の罰金が科されます。

事故発生時に体にかかる衝撃

60km/hの速度で衝突した場合、運転手には14メートル(約ビル5階)の高さから落下した衝撃力と同等の力がかかるとされています。運転中、搭乗者のスピードは車両の速度と同じになるため、シートベルトを着用していない場合、頭部・顔・体はハンドルやフロントガラスに激突し、意識不明の重体、あるいは死に至るおそれがあります。
ヘルメットを着用せずにバイクで事故に遭った場合、遠心力により頭部が地面や周囲の物に衝突し、重傷の原因になります。頭部の傷から大量出血を起こす可能性があり、外傷を負わなくても、激しい衝撃により脳挫傷や脳出血が起き、神経や血管系の損傷、麻痺、脳腫瘍を引き起こす可能性があります。

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