2021年7月5日に発生したプラスチック工場の爆発・火災事故【インターリスクタイレポート 2021年度 No.6】
2021.7.1
要旨
- 2021年7月7日現在、火災は沈静化しているものの、更なる爆発、火災が発生する危険があることから、タイ当局は当工場周辺地域への立ち入りを制限しています。
- 事故の原因は、発泡スチロール原料の漏洩と推察されています。
- この事故により、工場を含む約8,000m2に被害が生じており、損害額は7億バーツ(およそ25億円)と推定されています。また、1名の死亡者と40名の負傷者が確認されています。
1. 2021年7月7日時点の状況
火災は沈静化していますが、爆発、火災が再発する可能性を否定できないため、タイ当局は周辺地域への立ち入りを制限しています。また、周辺地域における化学物質の拡散についても調査が進められています。
2. 爆発・火災事故の経緯
2021年7月5日
- A.M.03:10 Samut Prakarn県のプラスチック工場で緊急事態が発生した旨の通報があり、消防隊が現場へ急行。同工場の周囲1~2kmの住民が衝撃音を確認。
- A.M. 09:00 Samut Prakarnの県知事が、化学物質による爆発の危険性があることを理由に、同工場から半径5km以内の住民に避難を指示。
- A.M. 10:00 タイ内務省災害防止軽減局が、消防車(化学消防車を含む)、救急車などを現場に派遣。
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