レポート/資料

操業拡大・再開時の火災・爆発にご注意ください【インターリスクタイレポート 2020年度 No.8】

2020.4.1

要旨

  • 一部の国・地域では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の封じ込め効果が出ていることなどの理由で、工場などの操業拡大・再開の動きが出ている。
  • 非定常作業の中でも、操業再開時は特に火災・爆発リスクが高い。
  • 多くの企業で業績低下が見込まれている現状で、火災・爆発により損害が発生し、操業停止期間が長期化すると業績悪化に追い打ちをかけることになる。

1. 非定常作業中の火災・爆発事故

一部の国・地域では、新型コロナウイルス感染症の封込め効果が出ていることなどから、工場などの操業拡大・再開の動きが出ています。

操業の拡大・再開に関わる作業は非定常作業となります。非定常作業とは日常的に反復・継続して行われることが少ない作業のことで、操業の拡大・再開も非定常作業と言えます。

前号「操業縮小・停止時の火災・爆発にご注意ください。」でもご案内しましたが、非定常作業時に火災・爆発や労働災害のリスクが高くなる理由を再掲します。1

 
  • 非定常作業は、日常的に反復・継続して行われることが少なく、かつ十分な時間的余裕がない中で行われることが多いため、設備面および管理面での事前の検討が十分でないことが多く、併せて、 これらの作業に従事する作業者が作業に習熟する機会が少ない。
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