ミャンマーで雹(ひょう)・強風・洪水による被害が発生【インターリスクタイレポート 2016年度 No.5】
2016.4.1
状況
4月22日、ミャンマーに強烈な大嵐が襲来し、巨大な雹、強風、大雨が発生しました。現時点で、死者14名、多数の家畜被害、パゴダ(仏教・ヒンズー教の多層の塔)の倒壊を含む数千棟の建物被害が生じていると報告されています。
この大嵐は、40℃を越える猛暑が数週間続いた後の4月22日(金)から23日(土)にかけて5つの州を襲いました。ミャンマーでは過去にこのような規模の大嵐は報告されていないとのことです。
影響を受けた地域
UNOCHA(United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs)によれば、Sagaing管区、Mandalay管区、Shan州、Chin州を中心に被害が発生しています。(図1参照)
Mandalay管区の中央部にあるYay Tha Yauk villageでは、洪水により6名が死亡したと報道されています。また、Kachin州では、強風により難民のためのシェルターやキャンプが破壊されたとのことです。
今回の大嵐による主な被害は、ミャンマーの中央部~北部に集中しています。
多くの工業団地が立地するYangon管区や、人口が最も多いAyeyarwady管区、首都Naypyidawはミャンマーの中で南寄りに位置しており、現時点で被害は確認されていません。
雹が発生する要因
雹は不安定な気象条件下で発生する発達した積乱雲の中で形成されます。氷の塊である雹は、多くの場合、激しい雷雨に伴って地上に到達します。
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