2022年度 No.8「タイの洪水情報」
2023.1.1
概要
- 今年の雨期入りは例年通り6月頃と予測されています。
- ラニーニャ現象の影響が低下しエルニーニョの影響が高まることが原因で昨年と比べて降雨量は少なくなるとが予想されます。その結果、今年から来年にかけて干ばつの影響が大きくなる可能性があります。
- SirikitダムとBhumibolダムの2022年度末の貯水量は大洪水が発生した2011年と比べて大幅に低下しています。一方、Pasak DamとKwaenoi Damの貯水量は2011年に近いかそれ以上ですが現時点で洪水を懸念する情報はありません。
- チャオプラヤ水系の主要河川・運河では現時点で洪水が懸念される状況は見受けられません。
降雨量
下図は累積降雨量(左図:2021年1月1日~12月31日、右図:2022年1月1日~12月31日)を示しています。2021年と比較すると、2022年は全国で総降水量が多く、特に南部、北東部、北部、中央部の地域では洪水の主な原因となりました。
天気予報
気候変動と農業の専門家であるカセサート大学のWitsanu Attavanich博士によると、今年はラニーニャの影響は少なくなる一方で、2~4月頃よりエルニーニョの影響が大きくなり2023年末には支配的になるとのことです。
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