2018年6月ミャンマー洪水【インターリスクタイレポート 2018年度 No.3】
2018.7.1
1. 概要
強い季節風の影響により、6月9日以降、Shan州、Kachin州、Rakahine州、Magway管区、Mon州、Taninthayi管区など、ミャンマー各地で豪雨が発生しました。この豪雨は各地で洪水や土砂災害をもたらし、25名が死亡、10,000世帯以上が避難を強いられました。図1に示す各地(①~⑧)における降雨量は表1のとおりです。
2. ミャンマー北部、南部の土砂災害
ミャンマー南部のMon州では土砂災害が発生し、Mawlamyingの著名な金色の仏塔Kyeik Than Lan pagodaが被害を受けました。また、6月22日にはミャンマー北部に位置するKachin州のMohnyin地区で洪水と土砂災害により6名の死亡者が発生しています。
3. 洪水による被害
洪水により最も大きな被害が発生したのはRakhine州(図2:①)です。同州では6月9日~20日にかけて6名が死亡、7,500世帯が避難を余儀なくされています。また、同期間にMagway管区(図2:②)では8名の死亡および4,000世帯の避難、Mon州(図2:③)では2,500世帯の避難が確認されています。死亡原因の多くは感電死および水死とのことです。
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