レポート/資料

タイの渇水・洪水情報 (インターリスク タイ洪水レポート 2023年 No.2)

2023.9.22

見どころ
ポイント
  • 昨年の同時期と比較して、今年の累積降水量は大幅に減少しています。
  • エルニーニョ現象によって干ばつが発生する可能性が高い状況です。タイ気象庁は今年の6月から2024年3月までエルニーニョ現象によって干ばつが発生すると予想しています。
  • タイ全体としては雨が少なくなりますが、局所的には激しい雨が降る可能性があります。
  • チャオプラヤ川の主要ダムの貯水量は増加傾向に転じましたが、Pasakダムの貯水量は過去に深刻な干ばつが発生した2015年と同水準であり危機的状況です。
  • Ping川、Wang川、Yom川、Nan川の水位は増加傾向です。スコータイ県では水位が「Critical」レベルまで達しており、水位の状況を注視する必要があります。

降雨量

下図はそれぞれ、(左)2022年1月1日~9月18日における累積降雨量、(中央)2023年1月1日~9月18日における累積降雨量、(右)2023年1月1日~9月18日における累積降雨量の平年(直近30年の平均降雨量)との差を示しています。昨年の同期間の累積降雨量を比較すると、今年は500mmを下回る範囲が多い状況です。直近30年の累積降雨量と比較しても、ほとんどの地域において降雨量は下回っています。

図1:降雨量の状況(出典:タイ気象庁)

天気予報

10月は雨期から冬への移行期となり、不安定な天気が予測されます。タイ全体の降雨量は平年より約10パーセント少なくなり、平均気温は高くなることが予測されますが…

ここまでお読みいただきありがとうございます。
以下のボタンをクリックしていただくとPDFにて全文をお読みいただけます(無料の会員登録が必要です)。

会員登録で レポートを全て見る