経済産業省が「令和6年度製品安全対策優良企業表彰(PSアワード2024)」の受賞企業を発表。今年度の受賞企業の顔ぶれは?
2024.12.25
経済産業省は2024年11月25日、「令和6年度製品安全対策優良企業表彰(PSアワード2024)」の受賞企業を発表しました。
本表彰は、経済産業省が製品安全に積極的に取り組んでいる企業から広く公募し、製品安全の先進的な取組を讃えることで、事業活動や消費生活において製品安全が重要な価値として定着し、社会全体で製品の安全が守られることを目的として毎年行っている制度で、本年で18回を迎えます。
今年度の受賞企業18社は、以下のとおりです。
(1)経済産業大臣賞
【大企業 製造事業者・輸入事業者部門】
- 株式会社 LIXIL
【中小企業 製造事業者・輸入事業者部門】
- マツ六株式会社
(2)技術総括・保安審議官賞
【中小企業 製造事業者・輸入事業者部門】
- 株式会社オージーケーカブト
- 株式会社髙儀
【中小企業 小売販売事業者部門】
- 株式会社大一電化社
(3)優良賞(審査委員会賞)
【大企業 製造事業者・輸入事業者部門】
- 貝印株式会社
- 象印マホービン株式会社
- 株式会社パロマ
【中小企業 製造事業者・輸入事業者部門】
- 株式会社エド・インター
- 柏木工株式会社
- 株式会社セイバン
- 日進医療器株式会社
- 株式会社プラッツ
【中小企業 小売販売事業者部門】
- 奈良日化サービス株式会社
(4)特別賞
【特別賞 企業総合部門】
- アール・ビー・コントロールズ株式会社
- 株式会社コシダアート
- 株式会社ふたごじてんしゃ
【特別賞 ネットモール事業者部門】
- アマゾンジャパン合同会社
経済産業省のニュースリリースでは各社の受賞理由が掲載されています。また、表彰制度のホームページでは過去年度の受賞企業と受賞理由が公開されています。
事業者においては、受賞企業における、製品安全実現のための課題への取組や、これらを実現してきた過程を参考にするとともに、自社の取組と比較検証し製品安全管理態勢の見直し・強化等を図っていくことが望まれます。
また、今年のリリースでは、令和7年度から、「製品部門」を新設し、誤使用・不注意による事故リスクを低減した製品を表彰(オリジナルのロゴマークを表示可)することが発表されています。
重大製品事故(死亡・重傷事故、一酸化炭素中毒、火災など)の発生件数が年間1,000件を超える状況であり、このうち約3割は消費者の誤使用・不注意、偶発的事故等によるものです。特に、こどもや高齢者(60歳以上)では誤使用等による事故の割合が高く、高齢化が進むに伴い、同様の事故の増加が懸念されています。
このような課題に対応するため、誤使用等による事故防止のリスク低減策を設けた製品を評価し、有効性を表示することにより、消費者が安全な製品を選択できるような市場・流通環境を構築することを目的として、「製品部門」が新設されました。
制度の概要等の詳細については、経済産業省のプレスリリースをご確認下さい。
出所:
経済産業省ニュースリリース
https://www.meti.go.jp/press/2024/11/20241125001/20241125001.html
経済産業省 製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)ホームページ
https://www.meti.go.jp/product_safety/ps-award/
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この記事は「PLレポート(製品安全)<2024年12月号>」(2024年12月発行)の掲載内容から抜粋しています。
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