レポート/資料

PLレポート 製品安全(2014年11月)

2014.11.1

国内のPL関連情報

■農林水産省が農業機械作業における事故防止を呼びかけ

(2014年9月7日 読売新聞)

農林水産省は、毎年、厚生労働省の「人口動態調査」に関わる死亡小票を基に農作業死亡事故について都道府県職員が調査を行い、その結果を公表している。同省が本年4月に発表した平成24年1月1日~12月31日までの1年間の報告によれば、調査結果の概要は次の通り(報告書は、http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/sizai/140408.htmlを参照)。

  • 上記期間に発生した農作業による死亡事故件数は350件
  • その内訳は農業機械作業に関わる事故が256件(約73%)、農業用施設作業に関わる事故が19件(約6%)それ以外の事故が75件(21%)
  • 農業機械作業に関わる事故の原因別では機械の転倒・転落が129件(約50%)を占めており、機種別では「乗用型トラクター」による事故が100件(全体の約30%)、「歩行型トラクター」と「農用運搬車(農業用トラック等)」がそれぞれ40件(全体の約11%)と続いている
  • 事故全体の約80%にあたる258件が、65歳以上の高齢者によるもの

今後同省では、この調査結果を踏まえ、関係機関と協力して、より一層の農作業時における事故防止に向けた取組を進めるとしている。

■テーブルタップ差込口のスイッチ周辺が焦げた事象に関する調査結果を公開

(2014年9月18日 国民生活センター)

独立行政法人国民生活センターは、9月18日テーブルタップを対象とした商品テスト結果を公開した。本商品テストは使用者からの「テーブルタップ(4口)にセラミックファンヒーターと学習机の電灯をつないで使用していたところ、テーブルタップと床が焦げた。焦げた原因を調べてほしい。」という依頼を受けて同センターが実施したもの。

当該品は、パイロットランプ付スイッチにより個別に各差込口を入・切ができる4口のテーブルタップで、電源コードに最も近い位置の差込口のスイッチの周辺に変色が見られ、特に裏面パネルに焦げた跡が見られていた。

カバーを開けて内部を調査したところ、カバーの内側にシャープペンシルの芯が付着していたことが判明。当該品が焦げていた原因は、スイッチ内の接点部に導電性のあるシャープペンシルの芯が付着し、内部で異常発熱が生じたためと考えられた。同センターの再現実験でも、スイッチ動作を伴うと芯が容易にスイッチ内部に入ることが確認され、シャープペンシルの芯がスイッチの接点部で挟まれると、通電によって異常発熱することが確認された。また、同センターは、当該品の事故情報とは別に、埃が電極間に侵入しトラッキングをおこす可能性も併せて注意を呼びかけている。

■国立感染症研究所が「ノロウイルス等検出状況2014/15シーズン」の発表を開始

(2014年10月3日 国立感染症研究所ホームページ)

国立感染症研究所は、2014/15シーズン(2014年第36週/9月~2015年第35週/8月)のノロウイルス等検出状況のホームページ上での発表を開始した※1。ここでは都道府県別/週別等の検出報告状況等を閲覧できる。なお、今シーズンは、10月22日現在で、計36件のノロウイルス等※2の検出が報告されている。

  1. ※1:「ノロウイルス等検出速報」のURL
    http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-noro.html
  2. ※2:ノロウイルス等
    ノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなど
ここがポイント

上記URLにおいて発表されている『速報グラフ』の「(6)過去4シーズンとの比較SRSV(ノロウイルス、サポウイルス)」にある週別SRSV検出報告数(毎日更新*)のデータを基に、シーズン毎の総検出数を集計した結果は右表となります。

海外のPL関連情報

■GAOがCPSCに対し新たに出現するリスクへの適時の対応を要請

米国会計検査院(GAO:Government Accountability Office)は、本年10月、「Consumer Product Safety Commission: Challenges and Options for Responding to New and Emerging Risks.」と題したレポート※を公表し、国際貿易の拡大やサプライチェーンのグローバル化等に伴い、様々な消費者用製品について新たに出現するリスクへの対応がますます重要になる一方、非常に困難な作業である点を指摘。CPSCによる対応には特に適時性(timeliness)の点で改善の余地があるとし、改善のためのいくつかの選択肢を検討、提示した。

http://www.gao.gov/assets/670/666488.pdf

ここがポイント

レポートによれば、CPSCは、輸入品を含め、子供用製品からオフロード用レジャーバイク等まで、何千もの消費者用製品の安全性に責任を負っており、消費者用製品に新たな出現するリスクを特定し、評価することは極めて重要である一方、CPSCによる適時の対応は、複数の要素により制約を受ける点を指摘しています。

■CPSCが強力磁石セットを禁止するルールを決定

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、本年9月25日、小型の強力な磁石のセット製品(High-Powered Magnet Sets、以下「強力磁石セット」)※1について、製品の市場流通を禁止する最終ルールを承認し、官報(Federal Register)にリリース※2した。

CPSCによれば、同種製品により2009年1月から2013年12月までの間に、子供を中心に2,900件の誤飲事故が発生、病院の救急救命室で救急措置がとられた。

今回の最終ルールにより、2015年4月1日以降、米国において、サイズ及び磁石の強さの点で今回策定された基準※3を満たさない強力磁石セット(セットで使用することを想定した個別の磁石を含む)について、製造、販売、輸入等行った場合には違法となる。

  1. ※1 数ミリ程度の小型球形の強力な磁石(レアアース磁石等)を複数組み合わせることで、様々な形を作ることができる製品等として販売されている。子供が複数の磁石を誤飲した場合に、体内で磁石が引き合い腸の閉塞や穿孔など重大な事態となる。

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