レポート/資料

PLレポート 製品安全(2014年2月)

2014.2.1

国内のPL関連情報

■ノロウイルス食中毒の流行を受け「大量調理施設衛生管理マニュアル」の一部を改正

(2013年10月22日 厚生労働省医薬食品局)

厚生労働省医薬食品局は、平成25年10月22日付けで「大規模食中毒対策等について」(最終改正:平成25年3月29日付け)の別添として示されている「大量調理施設衛生管理マニュアル ※1」の一部改正を発した。

平成24年度は、ノロウイルスによる食中毒が患者数、事件数とも過去10年間で2番目に多くなっており、重要な問題となっていた。平成25年3月に開催された薬事・食品衛生審議会食中毒部会において、ノロウイルス食中毒対策として、コーデックス※2が定めた「食品中のウイルスの制御のための食品衛生一般原則の適用に関するガイドラインCAC/GL79-2012※3」等に基づく当該マニュアルの改正の審議を受け、改正に至った。

主要な改正は以下の2点である。

■折り曲げたら液体が飛び散った発光するブレスレット

(2013年12月5日 独立行政法人国民生活センター)

(独)国民生活センターは、消費生活センター等の依頼より実施した「折り曲げると発光するブレスレット玩具の事故」のテスト結果を公表した。当該商品は、樹脂製のスティックの中の2種の液体(一方は直接スティック内に、他方はガラスのアンプルに封入されてスティック内に入れられている)を、スティックを曲げることによりアンプルを割り混合し化学的に発光させる構造となっており、附属器具を使用してスティックの両端をつなげて円形にしてブレスレットとして使用する。事故は、子供の手に当該商品を巻こうとした際に中の液体が飛び散り、子供の目に入り炎症を起こしたというもの。

調査は、当該商品を他社の類似商品と比較する形で行われた。構造比較では、当該商品のスティック(外装)の厚みが他社類似品よりも薄く、封入されたアンプルは厚い(割れにくい)ことが分かった。

■3歳未満の口腔内電撃症に注意ヘアアイロンの電源コードで熱傷

(2013年12月17日 日本小児科学会)

日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会は、12月11日、Injury Alert(傷害速報)に「ヘアアイロンによる口腔内電撃症(熱傷)」を追加した。

本委員会では、電源コードを床の延長コードに接続し、約1mの高さの棚に置いていたヘアアイロンを、家族が目を離した隙に、生後6カ月の女児が電源コードを引っ張り、ヘアアイロンが落下。その衝撃で本体と電源コードの接続部が破損し、露出した通電部を女児がくわえ、口腔内に白色潰瘍病変が発生した事例が報告されている。

本委員会は、思いもよらない原因で起こる小児の受傷事例の詳細を共有することで、類似の事例を繰り返さないことを目的としてInjury Alert(傷害速報)を公表している。

ここがポイント

本事例では、幼児がヘアアイロンのコードを引っ張り、製品本体が落下したことによって、通常では着脱できない製品本体と電源コードの接続部が破損、コネクター内部が露出し、通 電部を幼児が口にくわえたため口腔内電撃症を発症しました。

海外のPL関連情報

■米連邦地方裁、連邦の着火性基準を満たした衣服について欠陥可能性を示唆

ミネソタ地区の連邦裁判所は、11月27日、ロウソクの火が衣服に燃え移り4歳の女児が大火傷を負った事故について、女児の母親が衣服の製造者に対して、衣服に製品欠陥があったとして訴えた訴訟について、衣服に使用された生地が連邦の着火性基準(flammability standard)を満たしているとしても、製品欠陥の可能性があり得るとして、製造者からの略式判決の申し立てを退けた。

ここがポイント

本件事故は、自宅において、母親がわずかの間目を離した間に、机上にあったロウソクの火が女児の着用していた幼児用の衣服(表地に動物のプリントがあり、素材はコットン)に燃え移り、女児は、胸、腕、首を中心の全身の50%~60%に火傷する重症となったものです。

■FDAが人為的な食品汚染への対策を義務付ける規則を提案

FDA(米国食品医薬品局)は、12月20日、米国において法律上登録を義務付けられた国内外の食品施設に対して、人為的な食品の大規模汚染(食品テロ)についての対策、いわゆるフードでフェンス(食品防御対策)について、一定の措置を行うことを義務付ける規則を提案し、これに関する公聴会を2月20日に開催することを公表した。※1

また、提案される規則の内容について、FDAのホームページ上でFact Sheet(概要説明書、日本語版あり)※2,3などを公表し、導入理由等も含めた説明を加えている。

  1. ※1 FDAリリース文:FDA proposes new food defense rule
    http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm379424.htm
  2. ※2 Fact Sheet
    http://www.fda.gov/downloads/Food/GuidanceRegulation/FSMA/UCM379548.pdf
  3. ※3 Fact Sheet(日本語版)
    http://www.fda.gov/downloads/Food/GuidanceRegulation/FSMA/UCM380623.pdf

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