中国におけるリスクマネジメント体制構築について【中国風険消息(中国関連リスク情報 2016年4月)】
2016.4.1
1.はじめに
在中国の日系企業は、日々、多様なリスクに直面しつつ企業活動を行っている。これらリスクに対処するためには、企業はリスクマネジメント体制を適切に構築し、運用することが不可欠である。しかし、中国においてリスクマネジメント取組みを推進するに際しては、文化、習慣、言語、考え方の違いなどを踏まえる必要があるだけでなく、各種の経営資源(人、モノ、カネ、情報)が日本と比較して十分でないことなど、特有の難しさを孕んでいる。本稿では、リスクマネジメント規格であるISO31000(「リスクマネジメント-原則及び指針」)を念頭に、在中国の日系企業におけるリスクマネジメントのあるべき姿と現状を整理したうえで、あるべき姿に近づくための留意点を述べる。
2.中国で活動する日系企業のリスクマネジメントのめざす姿
(1)ISO31000について
リスクマネジメントのめざす姿を考えるにあたっては、2009年にISOによって開発されたリスクマネジメント規格であるISO31000を参考にすることができる。ISO31000の適用範囲は公共機関、民間企業、各種団体を含むすべての組織とされているほか、組織の国籍の別も問わないとされており、中国で活動するあらゆる日系企業のリスクマネジメントを考えるにあたり、一定の示唆を与えてくれる。
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