昨今の中日関係の悪化を受けて【中国風険消息(中国関連リスク情報 号外 2012年9月)】
2012.9.1
尖閣諸島の国有化問題に端を発するデモは、日増しに規模を拡大し、大使館、領事館等へのデモ行進に始まり、日系企業の工場や商業施設が破壊、放火、略奪される等、非常に多くの実被害が出ています。 日本のマスコミ等においても、連日連夜、大きくこのニュースが取り上げられています。
2005年の反日デモ等これまでにも何度となく反日デモは発生していますが、今回のデモは最大規模であり、日系企業も充分に対処しなければなりません。
ここ中国では、ご承知の通り、多くの日系企業が進出しており、その数「22,307社(2011年 中国貿易外経統計年鑑)」とも言われています。
中国は今や「世界の工場」から「世界の市場」にシフトしており、工場だけではなく、物流、小売り、飲食等サービス産業の中国進出も年々活発化しています。日本国内のマーケットが縮小し、自社の発展には中国マーケットしかないといった、已むに已まれぬ事情で進出してきた企業も少なくありません。そのような企業の場合、中国進出に関するリスクや、中日関係にどう対応していくべきかを充分に検討していないことも少なくないのではないでしょうか。
以下に、中国に進出している企業、これから進出を考えている企業において、リスクマネジメント上考慮すべきポイントをまとめました。
(1) 中国進出の目的の再確認
上述の通り、今や多くの企業が中国進出をする時代になっていますが、以前のような安い労働力の確保を目的とした中国進出には、陰りが見えてきています。沿岸部のみならず、昨今は内陸部においても、人件費が年々凄まじい勢いで上がり、賃金上昇への不満を発端とするストライキの発生も記憶に新しいところです。
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