中国の航空便遅延リスク【中国風険消息(中国関連リスク情報 2012年6月)】
2012.6.1
中国の駐在員や出張者の方々から、「中国では飛行機がよくディレイ(遅延)する」と聞くことがあります。以下、中国の航空機遅延の現状と、出張時に留意すべき点をまとめました。
(1) 東京から中国各都市への遅延リスクについて
図1は、東京発中国各都市向けの航空便について、定時からの到着遅延時間の実態を示したものです。北京着便に関しては定時到着率(15分迄の遅延を含む)が50%台と低くなっているものの、上海着、大連着、広州着は70%以上の定時到着率が確保されています。なお、比較のために中国以外の都市への定時到着率を見てみますと、ニューヨーク(JFK)着便で74%、ロサンゼルス着便が66%、ロンドン着便が79%となっていることから、中国各都市へのフライトが特に遅延リスクが高いとは言えないでしょう。
(2) 中国国内線の遅延リスクについて
次に、中国国内線における遅延リスクについて概観します。図2-(1)、(2)は、中国系の大手航空会社a社とb社について、各航空会社が持つ主要20 路線の定時到着率に関する数値を示したものです。双方の航空会社ともに、定時到着率が50%未満(赤数字)となっている路線が多数見られます(なお、図中の'On-time'は15分迄の遅延を含みます)。また、定時到着率が10%台や20%台の路線も見られ、このような路線はもはや遅延が常態化しているといえるでしょう。さらには、最大遅着時間が5時間以上(青字)となっている路線も多く見られます。
なお、比較のために日系航空会社における日本国内路線の定時到着率を見てみると、主要都市間の定時到着率は90%前後となっているとともに、最大遅延時間も80分~90分程度となっています。
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