中国における土壌・地下水汚染事情/あらためて考えて見る中国の食の安全【中国風険消息(中国関連リスク情報 2011年9月)】
2011.9.1
要旨
猛烈な勢いで急成長している中国経済の裏で、過去の日本でも見られたような「土壌・地下水汚染」の問題がじわりじわりと深刻化かつ表面化している。8月も「土壌・地下水汚染」に関する事例が以下のとおりいくつか見受けられた。
- 湖中国環境保護省が実施した一斉検査によって、全国の鉛蓄電池工場(1,930ヵ所)のうち、83%に相当する1,598カ所が閉鎖されるか操業を中止した(8月4日)
- 江西省瑞昌市工業パーク周辺で集団食中毒が発生。原因は水道水が工場の排出した重金属(銅、塩素、ナトリウム)に汚染されていたことによるもの(8月10日)
- 陝西省興平市の都市排水総排出口から、規制値をはるかに超えた汚水が8万トンが黄河支流の渭水に流されていることが判明した(8月10日)
- 中国中央政府・水利部の珠江水利委員会は、雲南省で不法投棄された廃棄物によって、飲用水が六価クロムで汚染されており、深刻な状況であることを明らかにした(8月17日)
上記以外にも、中国では今年に入って重大な水質汚染事故が少なくとも15件発生し、うち4件は中毒患者を生み、9件は1万人を超える住民の飲み水を危険にさらす結果となったという。また、監察部の統計によると、ここ数年、何らかの水質汚染事故が全国で毎年1700件以上も起きている模様である。
この状況を踏まえ、中国政府は、以下のような「環境汚染」対策を実施してきている。
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