2021年度 No.12「タイのバイク事故」
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2022.3.1
※本稿は、三井住友海上タイ支店と共著でバンコク日本人商工会議所・所報(2021年6月号)に掲載した記事の統計データを一部更新し、再構成しています。
要旨
- タイのバイク登録台数は21百万台に上り、人口当たりの登録台数は日本の約4倍です。
- タイにおけるバイク事故の死亡率は約33%であり、他の車種の約2倍です。
- 主なバイク事故の原因は、スピード違反、人・自動車・動物の割込み、飲酒運転であり、事故件数、死亡者の80%以上がスピード違反と割込みに起因しています。
- タイはヘルメットの着用率が低く、バイク事故による死亡率が高い一因になっています。
1. タイのバイク登録台数
タイにおけるバイクの登録台数は毎年数十万台ずつ増加しており、2014年に20百万台を突破、2020年には約21百万台に達しています1)。これはタイの全人口約66百万人2)のおよそ32%、15歳~64歳(タイにおけるバイクの免許証取得可能年齢は15歳以上)の人口約47百万人2)の45%に相当します。
下表に、タイ、インドネシア、ベトナム、日本におけるバイクの登録台数と人口比を示します。タイのバイク登録台数は日本の2倍、人口比では4倍に上っており、インドネシアやベトナムと並んでバイク大国であることが分かります。
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