交通関係法令の改正等に見る悪質・危険な運転に対する厳罰化の動向【交通リスク情報(2014年4月)】
2014.4.1
1. はじめに
道路交通の安全を守るため、交通関係法令では毎年のように改正が行われている。交通事故の死傷者数は図1のとおり年々減少してきているが、依然として悪質・重大な事故は発生しており、最近では児童らが犠牲となる痛ましい重大事故をきっかけとした道路交通法の改正や、従前刑法で定められていたものを移行し、厳罰化する等の内容による新法「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(以下、自動車運転処罰法という。)が定められ、交通安全に関する法令の整備が図られてきた。これら道路交通に関する規定が順次施行されることから、本稿では道路交通に関する道路交通法と自動車運転処罰法の当該2法令に主眼を置いて、改正内容を紹介していきたい。なお、道路交通法の改正内容は広範囲であることから本稿では自転車関係の部分を割愛し、自動車関係の改正に対象を絞って紹介する。
2. 改正等の経緯
交通関係法令の改正等には契機となる重大事故が起きており、その重大事故で問題となった部分が担保されるよう規定の整備が図られているため、まずその経緯を見ていきたい。道路交通法と自動車運転処罰法の改正経緯は以下の通りである。
(1) 道路交通法の改正の経緯
平成25年6月14日に公布された改正道路交通法には複数の改正事項が盛り込まれており、それぞれの改正事項の契機となる重大事故等が起こっているため、従前の制度での問題点とあわせ、改正の経緯を解説する。
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