レポート/資料

準大手・中小の自動車運送事業者に対する「運輸安全マネジメント制度」並びに「認定セミナー」【交通リスク情報(2013年11月)】

2013.11.1

インターリスク総研(以下、当社)は、2013年9月、「運輸安全マネジメント制度の浸透・定着に有効なセミナー」(以下、「認定セミナー」)の実施機関として、国土交通省から認定を受けた。

「認定セミナー」とは、民間機関の活力とノウハウを活用して、主に準大手・中小規模の自動車運送事業者(以下、中小事業者)に対する運輸安全マネジメントの更なる浸透・定着を図るため、国土交通省が導入した制度である。本稿では、運輸安全マネジメント制度の制定経緯とポイント、中小事業者をめぐる最近の運輸安全マネジメント制度の動向、並びに「認定セミナー」について概説する。

1. 運輸安全マネジメント制度の概要

(1) 運輸安全マネジメント制度制定の経緯

運輸安全マネジメント制度が制定される発端は、2005(平成17)年4月25日にJR西日本の福知山線において発生した列車脱線事故である。また、同時期には鉄道・自動車・海運・航空の運輸事業者にて死傷者を伴う重大事故や重大事故につながりかねないインシデント(*1)が多発した。

(*1)重大事故に至る可能性がある事態で、なおかつ実際には事故につながらなかった潜在的事例のこと。

これらの事象の多くについて、共通して、ヒューマンエラー(人的な要因)との関連が指摘され、2005(平成17)年6月、国土交通省に「ヒューマンエラー事故防止対策検討委員会」が設置され、事故原因の検証が行われた。2006(平成18)年3月にはヒューマンエラー検討委員会で最終とりまとめが行われ、2006(平成18)年10月に「運輸安全一括法」(運輸の安全性の向上のための鉄道事業法等の一部を改正する法律、国土交通省)の施行にあわせて運輸安全マネジメント制度がスタートした。

この制度は、ヒューマンエラーによる事故・トラブルの多発を受けて創設された制度で、企業等の品質管理の自己評価基準であるISO9001シリーズを参考にしている。

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