レポート/資料

組織パフォーマンスを高める風土づくり ~チームでメダルを獲得するために~【企業リスクインフォ 2012年度 No.3】

2012.9.1

はじめに

2012年8月に開催されたロンドンオリンピックでは、男子体操団体や女子卓球団体、女子サッカー、女子アーチェリー、男子フェンシングフルーレ団体など、日本人選手の団体競技での活躍が至るところに見られた。

特に、個人でメダルを獲得できなかった北島選手に対し、男子水泳メドレーリレーメンバーの各選手が「(北島)康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」と話し合い、チームの想いを一つにし、銀メダル獲得に至った話は印象深いエピソードであった。水泳に限らず、個人ではメダルを獲得できなかった選手が団体で力を発揮しメダルを獲得した姿には感動を覚えた人も多かったであろう。

スポーツに限らず、ビジネスの世界においてもチームとしての支えあい・助け合いや、想いの強さが組織のパフォーマンスに大きな影響を与えることは非常に多く、実体験として経験されている方も多いであろう。そこで本稿では、チームにおける支援や、支えあう意識に関する部分に焦点を当て、いかに組織のパフォーマンスを高めていくかについて考察する。

1. 職場における支援

まずは、職場における支援のあり方について考えていきたい。皆さんの職場では、どのような支援がなされているであろうか。すぐに思いつく例といえば、長期休暇や急な休みの際に仕事を肩代わりするといった業務支援であるが、実はその他にも多様な支援が存在している。

例えば、喫煙者はタバコ部屋での雑談で有益な情報を得ていることが多い。その様な非公式な場で情報提供・情報共有をするのも一つの支援のあり方である。また、作成した資料や見積書などを、上司や第三者に見てもらい冷静な評価を受けることも支援と言える。

全文はPDFでご覧いただけます