タイにおける太陽光発電設備のリスクと対策 (インターリスク タイ レポート)
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2024.1.24
見どころ
ポイント
ポイント
- 太陽光発電設備は急速に世界に拡大していますが、特有の火災リスクがあるため、管理者は適切にリスクを把握する必要があります。
- 太陽光発電設備の構成部品には信頼性の高いIECやUL等の安全性規格の認証品を設置することをお勧めします。
- 異常発生時にシステムを安全に遮断するラピッドシャットダウンシステムはタイを含む多くの国で設置が義務付けられています。
- 太陽光発電設備において事故を防止するためには信頼できる業者による定期的なメンテナンス・点検が重要です。
- 国際的な防火基準であるNFPA1では火災発生時における消防活動のために、設備の周辺にアクセス経路を設けることが推奨されています。
温室効果ガスの排出がないクリーンなエネルギー(再生可能エネルギー)の代表格ともいえる太陽光発電は、急速に全世界で普及しています。様々なメリットがある一方で、太陽光発電設備には消火時に感電の危険があるなど、特有のリスクがあります。太陽光パネルが原因となって火災事故は全世界で発生しており、管理者は適切にリスクを把握する必要があります。
本稿では太陽光発電設備のリスクに着目し、リスク管理のポイントについて整理します。
太陽光発電設備の構成
太陽光発電システムは主にソーラーパネル、インバーター、バッテリーで構成されています。各機器の役割は以下の通りです。
- ソーラーパネル:光が当たると光電効果という現象によって発電する機器
- インバーター:ソーラーパネルで生成される直流の電気を利用しやすい交流に変換する機器
- バッテリー:日中に発電した電気を蓄える機器
バッテリーに関しては導入コストが大きいため、太陽光発電システムにはバッテリーを設置しない選択をするケースが多い状況ですが…
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