再エネリスクアセスメントサービス
2024.11.12
サービスの概要
近年、技術革新や企業活動のグローバル化に伴い、太陽光発電等の再エネ事業においてもリスクが複雑化、多様化しており、従来予想されなかったリスクが顕在化することも想定されます。
本サービスでは、主に太陽光発電施設を対象に自然災害、火災、盗難リスクを評価し、財物損害、事業中断による被害想定額を算出します。数値化することで、リスクの規模や影響度を具体的に認識することが可能になります。リスク評価結果は、銀行や投資家に開示するプロジェクトファイナンス資料の一部としてご活用いただけます。
当社の再エネリスクアセスメントサービスのコンセプト
当社のリスク定量化の対象ハザードと評価方法
対象ハザード | 評価方法 | 財物損失 | 利益損失 |
---|---|---|---|
地震・津波 | 確率論的評価 | 〇 | 〇 |
風水災 | 確率論的評価 | 〇 | 〇 |
土砂災害 | シナリオに基づく評価 | 〇 | 〇 |
雪災 | 確率論的評価 | ● | ● |
火山噴火 | シナリオに基づく評価 | ● | ● |
火災 | シナリオに基づく評価 | 〇 | 〇 |
盗難 | シナリオに基づく評価 | ● | ● |
●太陽光発電施設のみ
サービスの詳細
ハザード情報調査
以下のペリルについて、公的機関が開示している各種自然災害のハザード情報を拠点ごとに調査します。事業継続にあたってのリスク対策や用地、中古物件等の新規取得を検討するにあたり、対象地点の自然災害情報をご提示します。
地震
- 地震シナリオ別の想定震度
- 30年以内に各震度以上の揺れに見舞われる確率
- 液状化危険度
- 津波による浸水想定区域
風水災
- 風速
- 河川氾濫時の浸水想定区域
- 高潮発生時の浸水想定区域
- 土砂災害
その他
- 積雪
- 火山噴火
- 落雷
報告書のイメージ
自然災害リスク分析(地震・風水災)
地震や台風、洪水による被害の発生確率と被害想定額を算出します。
リスク分析で考慮する災害はそれぞれ下表のとおりです。
震災分析対象ハザード | 震災 |
---|---|
■地震動・液状化 ■津波 |
風水災分析対象ハザード | 風災 | 水災 |
---|---|---|
台風に起因する災害 | ■強風 | ■洪水(外水氾濫、内水氾濫) ■高潮 |
台風に起因しない災害 | ー | ■洪水(外水氾濫、内水氾濫) |
※被害想定額はそれぞれの災害の合算値をご提示します。
土砂災害リスク分析
土砂災害リスク分析では、地形図の詳細判読から対象地点における急傾斜地の崩壊、土石流、地すべり等の土砂災害のリスクを評価します。リスク評価に基づいて、対象施設の被害想定額を算出します。
雪災リスク分析
雪災リスク分析では、所在地情報に基づき、評価地点における再現期間100年の積雪量を推定します。次に、構造設計情報から積雪量と被害程度の関係(被害曲線)を設定し、対象施設の被害想定額を算出します。
火山噴火リスク分析
火山噴火リスク分析では、自治体などが公表しているハザードマップに基づいて対象拠点の火山噴火による「火山灰の堆積」、「溶岩流」、「火砕流」、「噴石」、「融雪型火山泥流」のリスクを調査し、火山が噴火した際の被害想定額を算出します。
火災リスク分析
火災リスク分析では、設備・建物の距離、構造、用途等の情報をもとに、通常発生し得ると想定される1事故による1構内(施設)での最大被害想定額を算出します。
盗難リスク分析
盗難リスク分析では、防犯設備、ケーブルの配線図等をもとに盗難シナリオを作成し、被害想定額を算出します。