
MS&ADインシュアランスグループ リスクマネジメント情報誌 【RMFOCUS 第94号】
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2025.7.1

「リスクマネジメント取組をサポートするための、有益かつ最新の情報をお客さまにお届けする」という本情報誌のコンセプトのもと、リスク関連情報、周辺情報を幅広くご紹介しています。
今号では、年間シリーズ「レジリエントでサステナブルな社会をめざして」として「サイバーインシデント発生時の法的責任と予防のポイント」のほか、健康経営、人的資本開示、教育・保育現場における職員の熱中症、公共施設の老朽化について解説しています。
また、基礎研究レポートとして「電動キックボードの現状と課題」を掲載しています。
「RMFOCUS 第94号」の主な記事概要
年間シリーズ レジリエントでサステナブルな社会をめざして
サイバーインシデント発生時の法的責任と予防のポイント
サイバー攻撃による被害は、直接的な経済損失もさることながら、通常業務の遂行や取引先との取引、顧客からの信頼に大きな影響を及ぼすリスクが懸念される。本稿はTMI総合法律事務所に寄稿いただき、サイバーインシデントが発生した際に企業が負う法的責任や有事対応として必要となる法的対応を整理した上で、有事に備えて平時から対策できることについて、法的な観点から具体的な契約上のポイントも含めて解説する。
健康経営
健康経営を人材確保につなげるには
~就活学生に対するリクルート効果の実態と企業が取り組む上でのヒント~
健康経営に期待される効果の一つに、リクルート効果がある。経済産業省の調査では就活学生やその親が「従業員の健康や働き方に配慮」を重視するとの結果である一方、就職人気ランキングに対する健康経営の影響は認められないとする調査もある。本稿では、ビューティ&ウェルネス専門職大学・専任教授の新井卓二氏に、企業がリクルート効果を得るための健康経営の取り組みや健康経営の社会的な広がりについて解説いただいた。
人的資本開示
人的資本開示におけるガバナンスとリスク管理
~SSBJ基準の適用を見据えた現状・課題と好事例の紹介~
有価証券報告書におけるサステナビリティ情報の開示基準として採用が見込まれるSSBJ基準が2025年3月に公表された。人的資本に関しても、SSBJ基準が定める一般基準の四つのコア・コンテンツである「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標及び目標」に沿った開示が求められる見込みである。本稿では、人的資本における「ガバナンス」「リスク管理」の取り組みをどのように進め、また開示に備えていくべきか、企業の取組実態を踏まえ、課題の提示や好事例を紹介する。
教育・保育現場における職員の熱中症
教育・保育現場における職員を守るための熱中症の予防と対策
近年の気候変動による過酷な暑熱環境の影響で、教育・保育現場では職員の熱中症リスクが高まっている。改正労働安全衛生規則では、職員を熱中症から守るための体制整備や手順作成が求められており、各施設においては活動場面ごとの熱中症リスクを理解のうえ、対策を強化することが急務である。本稿では、熱中症発生のメカニズム、要因を解説するとともに、改正労働安全衛生規則の内容を基に、教育・保育現場における職員の熱中症予防と対策について解説する。
公共施設の老朽化
地方公共団体における公共施設の老朽化に対するマネジメント
日本の公共施設は、多くが高度経済成長期に建設され、老朽化対策が急務となっている。老朽化した施設の修繕・更新には膨大な費用がかかることに加え、将来的な人口減少および税収減も想定されることから、地方公共団体においてはコストと運用の両面で中長期的視点の対応が求められる。本稿では、「予防保全」型の施設管理の導入等、地方公共団体での先行取組事例を紹介したうえで、公共施設の老朽化問題における今後の取り組みについて考察する。
基礎研究レポート
電動キックボードの現状と課題
2023年7月の道路交通法改正により、一定の規格の電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」に分類され、16歳以上は免許不要で利用可能になる等、規制が大幅に緩和された。利用の手軽さからシェアリングサービスが拡大する一方、交通違反や事故が増加しており、利用者への交通ルールの周知・徹底が急務である。本稿では、普及が先行する諸外国の現状を解説するとともに、日本での課題、今後の動向について考察する。
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