レポート/資料

鳥インフルエンザ(H7N9型)関連ニュース 第一報【BCMニュース 号外】

2013.4.1

2013年 3月 31日、中国政府(中国衛生部及び上海市衛生部)は、「上海市および安徽省で3人が『H7N9型』鳥インフルエンザウイルスに感染し、そのうち2人が死亡した」との発表を行った。

その後、同型の鳥インフルエンザの感染者は増加してきており、2009年に全世界的に感染が拡大した「H1N1型」の新型インフルエンザの再来か、と危惧する声も聞こえてきている。また、企業においても万が一の事態に備えて、BCP(事業継続計画)を発動する準備に着手したところも少なくない。

本稿では、鳥インフルエンザ(H7N9型)の直近の状況を取りまとめて提供するとともに、現時点で企業が講じておくべき対策について解説したい。

1. 新型インフルエンザと鳥インフルエンザ

新型インフルエンザとは、鳥や豚の世界で感染していた鳥/豚インフルエンザのウイルスが、初めてヒトからヒトに感染するようになったものをいう。毎年流行を繰り返す季節性のインフルエンザとは異なり、ほとんどの人がそのウイルスに対する免疫を持っていないため、容易に感染拡大し世界的にも大流行(パンデミック)することが懸念されている。最近では、2009年に新型インフルエンザ(H1N1型)が日本も含めて世界的にも大流行したことが記憶に新しい。

現在、中国で発生しているのは鳥インフルエンザ(H7N9型)であり動物からヒトに感染している状況である。今後、ヒトからヒトに感染することが確認された場合に、新型インフルエンザ(H7N9型)として位置づけられることになる。

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