レポート/資料

2012年 台風シーズンに備えて【中国風険消息(中国関連リスク情報 2012年8月)】

2012.8.1

日本と同様に、中国でも夏季は各地で台風や暴風雨の頻発する季節で、企業、とりわけ工場や倉庫業などへの深刻な被害が報告されています。つい最近も、北京および天津では60年ぶりともいわれる豪雨により、浸水被害を受けた企業も出ています。また、台風や暴風雨により自社が直接的な被害を受けなかったとしても、原材料/部品サプライヤーや物流業者が被災することにより、自社の生産がストップしたり、取引先へ納入できなくなるなどの影響が予想されます。よって、SCM(Supply Chain Management)の面からも、台風等へのリスク対策は大変重要な課題といえます。

本稿では、2011年における中国での台風発生状況・被害状況を概観したうえで、2012年における中国での台風発生の予測、さらに企業におけるこれら台風等への対策の方法についてご紹介します。

2011年の中国台風1事情

中国気象局が公布した「2011年中国気候公報」によると、全国の平均降水量は、過去60年間で最も少ない556.8 mmで、例年より約9%減少したと言われています。但し、降水量は地域的に大きな偏りがあったのが特徴で、"北で洪水、南で干ばつ"の状態が発生しました。

また、季節性の強い気象災害が頻発したのも特徴として挙げられます。6月には、豪雨による大規模な洪水が各地で発生しました。6月23日付け《新聞晩高峰》によると、石景山では91mm、豊台では66mm、北京では129mmに達する豪雨があり2、洪水も発生しています。なお、華西と黄淮では、9月においても多量の降雨が記録されています。さらに、10月には華南南部においても、深刻な暴風雨が発生しました。

なお、2011年に中国に大きな影響をもたらした台風の数は9個(参照:表1)あり、死亡者29人、多数の行方不明者が発生しました。中でも、「ナザ」、「梅花」の影響は広範囲に及び、深刻な影響をもたらしました。

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