レポート/資料

2022年度 No.3「タイの洪水情報」

2022.7.1

概要

  • 6月初旬の降雨量は去年と比較すると特に南部地域において多い傾向となりました。
  • 7月前半の降雨量は少なかったものの、後半は南西モンスーンの威力が強くなる傾向にあるため、多くの地域に雨が降り、一部の地域には大雨が予想されています。
  • 7月のチャオプラヤ川流域の主要ダムの貯水量は6月初旬と比較すると若干少ない傾向になっていますが、昨年と比較するとやや増加しています。
  • チャオプラヤダムの上流と下流の河川は6月上旬と近い状況で大きな変化はなく、洪水危険はありません。

降雨量

下図はそれぞれ、(左)2021年1月1日~7月3日における累積降雨量、(中央)2022年1月1日~7月3日における累積降雨量、(右)2022年1月1日~7月3日における累積降雨量の平年(直近30年の平均雨量)との差を示しています。
2021年と2022年の7月上旬までの累積降雨量を比較すると2022年は南部地域において大幅に高くなっています。今後ラニーニャ現象の影響により南部の累積降雨量はさらに増加し800~2000mmになると予想されています。平年の累積降雨量と比較すると、今年の累積降雨量は北部地域においてやや増加傾向になっており、南部地域は大幅な増加傾向となっています。

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