タイの洪水情報(2021年の総括と現状)【インターリスクタイレポート(2022年3月)】
2022.3.1
概要
- 2021年のタイ全土における総降雨量は、平年より2.1%多く、各地で大雨が観測されました。
- 日本企業も多く入居するBangpoo工業団地では、2021年8月に豪雨による浸水被害が発生しました。
- 10月には、季節風や南シナ海で発生した台風の影響によりチャオプラヤ川流域の降雨量が増加し、Pasakダム、Kwaenoiダムの貯水率が運用レベルの上限を超過、アユタヤやバンコクの一部でもチャオプラヤ川の溢水による被害が確認されました。
- 現在、いくつかの主要ダムの貯水量は大洪水が発生した2011年を上回っています。今後も引き続きダムの貯水量を注視する必要があります。
2021年の降雨量
2021年のタイ全土における総降雨量は1768.5mmです。これは平年降雨量(1731.3mm)より2.1%、2020年(1567.5mm)より12.8%多く、大規模な洪水が発生した2011年(2003.6mm)を11.7%下回っています。
下図はそれぞれ2021年(左)、2020年(中央)、2017年(右)の総降雨量を示しています。2021年は2020年と比較して、特にタイ北部の降雨量が多く、チャオプラヤ川の水位に影響を及ぼしました。
下図はそれぞれ2021年(左)、2020年(中央)、2017年(右)における総降雨量の平年との差を示しています。2021年は、過去5年間(2017年~2021年)で最も総降雨量が多かった2017年と比較すると、タイ東北部、南部の降雨は少なく、 当該エリアの洪水被害は2017年より小規模でした。
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