レポート/資料

タイにおける渇水の状況と洪水リスクについて【インターリスクタイレポート(2015年7月)】

2015.7.1

現状評価

2015年7月中旬現在、通常の年との比較において降水量が少なく各地で干ばつ被害が心配されています。これに伴い、チャオプラヤ川の水位も減少しており、現状各地での工業用水の確保に支障は無いものの同水系における流量は低下傾向にあります。ただし、月間長期予報では7月末以降はタイ全土において降水量が増加するとの予測があり、また、政府・関係機関からは本格的な雨季が始まる7月末までの工業用水の確保について大きな問題は無いとの発表がありました。現状、企業の対応として重要なことは、7月下旬からの天候を注視し、自社の工業用水の取水ポイントの水位について、工業団地等との情報連携を行っていくこと、および、政府・工業関係機関が行う工業用水の確保に関する支援策の情報収集を行い、自社の工業用水不足の可能性を知ることといえます。

工業用水の不足に関する政府および各機関のコメントは以下のとおりです。

工業省:「工業用水はまだ十分にある」とのコメント

工業省が工業用水の不足の懸念に関するコメントを以下のように発表しています。
工業省では、製造工程の水不足に直面している工場の状況に関する情報収集を既に終了している。干ばつの危機に直面している場所に所在する殆どの工場の状況と使用している水量について情報収集を行った。その結果、特定の工場では自社で貯水槽を保有しており、現状、深刻な水不足に直面している工場はほとんどないとの結論に至った。政府は水不足に対するタイ全土の80,000の工場を対象とした長期的な水不足対策プランを既に策定している。

Industrial Estate Authority of Thailand(IEAT):「工業用水は7月末までは十分確保できる」とのコメント

IEATでは以下のコメントを発表しています。
IEATに加盟しているLaemchabang Industrial Estate, Pintong Industrial Estate (Laemchabang),Pintong Industrial Estate (phase 3),Amata Nakorn Industrial Estate,Hemaraj Industrial Estate Chonburiでは総量500,000Q/dayの工業用水を使用しているが本格的に雨季が始まる7月下旬までの工業用水は確保している。

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