関西RMタイムズ(2021年3月号)
2021.3.1
トピックス
- 関西における地震リスク
- 福島県沖地震から学ぶ地震対策(BCP)のポイント
- 若手層における安全運転指導のポイント
関西における地震リスク
南海トラフ巨大地震は発生の可能性が高いと懸念されているが、ここ最近では、平成28年4月熊本 地震、平成30年9月北海道胆振東部地震、令和3年2月13日福島県沖地震等、様々な地域で地震が発生 しており、関西においても、平成30年6月18日の大阪北部地震が記憶に新しいところである。本稿で は、関西で発生が懸念されている南海トラフ巨大地震に加え、活断層型地震のリスクについて確認す る。
1.関西に被害をもたらす地震の概要
関西で発生する地震のタイプは、フィリピン海プレートと陸側のプレートの境界付近で発生する地 震、陸域の浅い場所で発生する地震(活断層型地震)の大きく2つに分けることができる。
以下は、地震調査研究推進本部が公表している関西エリアにおける海溝型地震の震源域と主要活断 層であるが、関西には近い距離で海溝型地震の震源域が存在し、数多くの活断層が存在することがわ かる。

以下では、海溝型地震、活断層型地震の順に、関西エリアにおける発生可能性と発生時の影響(イン パクト)について確認していく。
2.南海トラフ巨大地震
関西において一番懸念される海溝型地震は「南海トラフ巨大地震」であり、その発生確率は 30 年以 内に 70~80%と言われている。図 2 に示すとおり、南海トラフ沿いでは、マグニチュード 8 クラスの 巨大地震がほぼ 100~200 年間隔で繰り返し発生しており、いつ発生してもおかしくない状況といえる・・・
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