<第87号>「物流倉庫における労働災害防止対策」
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2019.7.1
要旨
- 2019年4月15日、フランス・パリを象徴する建造物であるノートルダム大聖堂で火災が発生し、大きな衝撃を与えた。
- 日本国内にも多数の重要文化財建築物においても、この火災を教訓に防火対策を検討していくことは重要である。
- 本稿では、重要文化財建築物における防火対策について取りまとめた。
1.ノートルダム大聖堂における火災
2019年4月15日夕方頃、フランス・パリを象徴する建造物であるノートルダム大聖堂で火災が発生した。この歴史的建造物の尖塔が燃えて倒壊する様子は、フランス国内のみならず我が国においても衝撃的であった。フランス政府は迅速な修復を目指しているが、この火災により物的損害だけでなく、歴史的な財産の文化的価値も毀損することになったといえる。
今回の火災の出火原因等についてはまだ明確になっていないが、報道されている情報から重要文化財建築物やこれに準ずる歴史的価値の高い建築物(以下、「重要文化財建築物」)の防火管理において教訓とすべき事項を以下にまとめた。
(1)火災覚知・消火
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